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北京オリンピックマラソン選考 有効に機能したのか?(4)
2008年03月29日07時41分 / 提供:PJ
【PJ 2008年03月29日】−
女子には物足りなさが
(3)からのつづき 女子のオリンピックマラソン選考は少し物足りなさを感じた。いうまでもなく日本の女子マラソンの強さの源はエースが出ても、その座を引きずりおろす若手が次々現れることだ。だが、今回に限りそれがあまりなかった。若手の中村友梨香(天満屋)の代表選出は収穫ではあったが。特に昨年の世界陸上の女子マラソンの団体で日本は銅メダルで03年パリの金、05年のヘルシンキの銀から落ちる一方であり大阪ではスピードランナーの多いケニヤとオリンピックへの強化が進む中国に破れた。にもかかわらず土佐礼子(三井住友海上)の銅メダル獲得もあり日本女子の団体成績が落ちる一方であることを危惧(きぐ)したメデイアが無かった。
驚異の強さだった野口
ただ、世界陸上を回避した野口みずき(シスメックス)の東京国際女子マラソンでの強さは驚異的だった。東京のコースの難所とされるラストの靖国神社近くの上り坂をほとんど変わらない早さで登ったのだ。このあたりの35キロから40キロの野口のスプリットタイムは16分56秒、2位のコスゲイ(ケニヤ)が18分2秒でトップ10人は19分から20分位なのでいかに強いかがわかるだろう。
野口のプロフィールはよく知られているが、監督の藤田信之氏はあまり知られていない。藤田氏は京都の高校卒業後現在のユニチカに入社、現役時代の成績は高校時代の県大会優勝ぐらいだという。指導者に転じ、70年代に400M、800Mの日本記録を持っていた河野信子を育てている。その後、新設されたワコール陸上部の監督に引き抜かれ、アトランタオリンピックに出場した真木和を育てただけでなく、都道府県対抗女子駅伝の京都府チームの監督として、チームを何度も優勝させ監督としての手腕の高さを見せている。
だが98年、会社の上層部との方針の違いからワコールを去ることになったとき、野口をはじめ何人かの選手、コーチがあとを付いてきたのはあまりにも有名で、その後はグリローバリー、シスメックスと渡り歩いた。藤田氏は何回か取材したことはあるが、野口に対し特に変わった指導はしていない。あったとすればマラソン進出前にハーフマラソンのステップを踏んだこと、ジムでのウェイトトレーニングを積極的にさせたこと、実業団大会のリレーの参加かもしれない。
特にウェイトトレーニングはマラソン選手には柔軟性を損なう、筋肉を付けすぎるとマイナスといった理由から敬遠されてきたが、逆に故障しない体作りをしたと言える。 リレーの出場はある意味競技に対する動機づけといったところだろう。
今回取材できなかったが武富豊監督率いる中村友梨香を擁する天満屋もとりわけ特別な練習はしていないと聞くし、土佐礼子も同じだ。当たり前のことを当たり前にやった者がオリンピックへ行った、というのが今回の女子代表の私の印象だ。【了】
■関連情報
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 鈴木 義哉【 兵庫県 】
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(3)からのつづき 女子のオリンピックマラソン選考は少し物足りなさを感じた。いうまでもなく日本の女子マラソンの強さの源はエースが出ても、その座を引きずりおろす若手が次々現れることだ。だが、今回に限りそれがあまりなかった。若手の中村友梨香(天満屋)の代表選出は収穫ではあったが。特に昨年の世界陸上の女子マラソンの団体で日本は銅メダルで03年パリの金、05年のヘルシンキの銀から落ちる一方であり大阪ではスピードランナーの多いケニヤとオリンピックへの強化が進む中国に破れた。にもかかわらず土佐礼子(三井住友海上)の銅メダル獲得もあり日本女子の団体成績が落ちる一方であることを危惧(きぐ)したメデイアが無かった。
驚異の強さだった野口
ただ、世界陸上を回避した野口みずき(シスメックス)の東京国際女子マラソンでの強さは驚異的だった。東京のコースの難所とされるラストの靖国神社近くの上り坂をほとんど変わらない早さで登ったのだ。このあたりの35キロから40キロの野口のスプリットタイムは16分56秒、2位のコスゲイ(ケニヤ)が18分2秒でトップ10人は19分から20分位なのでいかに強いかがわかるだろう。
野口のプロフィールはよく知られているが、監督の藤田信之氏はあまり知られていない。藤田氏は京都の高校卒業後現在のユニチカに入社、現役時代の成績は高校時代の県大会優勝ぐらいだという。指導者に転じ、70年代に400M、800Mの日本記録を持っていた河野信子を育てている。その後、新設されたワコール陸上部の監督に引き抜かれ、アトランタオリンピックに出場した真木和を育てただけでなく、都道府県対抗女子駅伝の京都府チームの監督として、チームを何度も優勝させ監督としての手腕の高さを見せている。
だが98年、会社の上層部との方針の違いからワコールを去ることになったとき、野口をはじめ何人かの選手、コーチがあとを付いてきたのはあまりにも有名で、その後はグリローバリー、シスメックスと渡り歩いた。藤田氏は何回か取材したことはあるが、野口に対し特に変わった指導はしていない。あったとすればマラソン進出前にハーフマラソンのステップを踏んだこと、ジムでのウェイトトレーニングを積極的にさせたこと、実業団大会のリレーの参加かもしれない。
特にウェイトトレーニングはマラソン選手には柔軟性を損なう、筋肉を付けすぎるとマイナスといった理由から敬遠されてきたが、逆に故障しない体作りをしたと言える。 リレーの出場はある意味競技に対する動機づけといったところだろう。
今回取材できなかったが武富豊監督率いる中村友梨香を擁する天満屋もとりわけ特別な練習はしていないと聞くし、土佐礼子も同じだ。当たり前のことを当たり前にやった者がオリンピックへ行った、というのが今回の女子代表の私の印象だ。【了】
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