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「下手クソ」なインタビュアー、テレビがつまらないワケ

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「下手クソ」なインタビュアー、テレビがつまらないワケ
"To talk,it is stronger than writing"(制作/撮影:池野 徹)
【PJ 2008年03月27日】− フィギュアスケートの世界選手権で優勝した浅田真央チャンが帰国した。テレビ各局こぞって、空港まで押し掛け、あるいは、テレビのニュースショーで、番組で、放送記者、アナウンサー、ニュースキャスター等が、インタビューしていたが、まあ、浅田真央チャンがかわいそうになるくらい、同じ質問、同じインタービューを繰り返していた。

 見る方も同じ場面を見せられてうんざりである。「そうですネ」を繰り返す17歳の真央チャンがフレッシュでかわいらしいから、場面はもっていたが、もっと他のインタビュアーと違うコトバを発せられないのだろうか。横綱の朝青龍や、女優の沢尻エリカじゃないが、同じ事を聞かれて頭に来るのは分かる気がする。

 結局、言える事は、聞く側のインタビュアーは、行き当たりばったりで勉強してないのが分かる。優勝した真央ちゃんに頼るだけ、そのままの金メダルだけしか聞けないお粗末さは、眼を覆うばかりだ。真央チャンに失礼だと思わないのか。

 国会や議会における、国会議員の質問、証人尋問、首相への質問も、しかりである。まじめで、正しい、皆が想定する正面切った質問は当然だが、からめ手で、思いもかけない質問をする事で、相手の違った面を引き出す。それは、チョットしたジョークかも知れないし、相手側にも答える興味を持てる質問を、もっと幾通りもあるのだから勉強したらどうだろう。下手クソなバカな質問に、その場に興味を失う事がしばしばである。

 全盛期のアナウンサーに久米宏さんがいた。音楽番組「ザ・ベストテン」で黒柳徹子さんとコンビで、そのリズムとテンポでスピード感を表現。ニュースキャスターとして「ニュース・ステーション」を18年余勤めたが、久米宏さんのゲストを招いてのインタビューが抜群であった。久米さんのキャラクターを出し、明るさとスピード、タイミングが、巧く、短い時間で、相手の意外な面を引き出す。つまり、自分のペースでありながら、相手の良さを引き出す。

 視聴者はゲストのシャベリを聞きたい訳だから、それに応える話術を持っていた。相手を研究して、その都度勉強していたに違いない。現在は「朝ズバッ」での、みのもんたさんが目立っているが、みのさん自身が出過ぎている。自分の芸を売るのは芸人だが、インタビュアーは、いかに相手を引き出すかにかかっているのである。

 外国の司会者(MC)とか、インタビュアーは、話術の中に、エンターテインメントの部分を巧く使う。ジョークを言ったり、例え話を入れたり、人前で話す時の「プレゼンテーション」の仕方を理解しているのだ。現在アメリカの大統領選挙が真っ最中だが、候補者のシャベリが参考になると思うのだが。インタビュアーは、難しい仕事である。自分を生かしながら、殺しながら、相手の良さ、悪さを巧く引き出し表現する、心理的駆け引きを含めて、大変な仕事ではあるのだが。視聴者の拍手を獲得できたら、最高の瞬間を味わう事になる。

「エート アノ ソノ イツ ドコデ ダレト ダレガ ダカラ ソウ デスヨネ」

【了】

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パブリック・ジャーナリスト 池野 徹【 千葉県 】
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