日本の農業技術を途上国へ=青年海外協力隊野菜隊員の6ヶ月間の技術補完研修修了=群馬・富岡
2008年03月22日09時23分 / 提供:PJ
群馬県富岡市で6ヶ月間の技術補完研修を終え、修了証を手に持った青年海外協力隊野菜隊員候補生5人。前列右からニカラグアに派遣予定の野澤ゆうさん、ソロモンへ派遣予定の藤原真紀さん、ケニアへ派遣予定の島村果菜子さん、後列右からパラグアイに派遣予定の古田剛也(たかなり)さん、ベトナムへ派遣される予定の福山十三(じゅうぞう)さんと青年海外協力隊(JOCV)事務局野菜分野の技術顧問で東京農業大学の岩堀修一教授。群馬・JA甘楽富岡(かんらとみおか)本所で行われた青年海外協力隊野菜隊員技術補完研修最終報告会にて。(撮影:平田朱美、3月21日) 写真一覧(4件)
青年海外協力隊の技術補完研修制度とは、相手国からの要請に的確に応えることができるよう、技術・技能等の向上のため設けられているもので、協力隊試験に合格したものの実務経験が不足する場合など、協力活動に必要な実践的技術や適正技術を習得する機会が与えられることがある。この甘楽富岡地区では野菜隊員や村落開発普及員隊員など受け入れ事業を行っている。
最終報告会では5人がそれぞれ研究・体験したことやそこから学んだことについて15分間の発表を行った。ベトナムへ派遣される予定の福山十三(じゅうぞう)さんは「農業の面白さ、難しさを学びました。農村というと排他的なイメージがありましたが、受け入れ農家さんをはじめ、みなさんがあたたかく受け入れ、指導してくださいました。現地ではこの6ヶ月間学んだことを糧にがんばります」と報告した。
また、ソロモンへ派遣予定の藤原真紀さんは「現地では学校の先生として配属される予定ですが、私がここで学んだ農業の厳しさとともに楽しさも知ってもらえればと思っています。また環境問題にも目を向けていきたいです」と話した。
ニカラグアに派遣予定の野澤ゆうさんは「農家さんでは効率よく作業できる考え方を学びました。この考え方を現地で応用していきたいです」、ケニアへ派遣予定の島村果菜子さんは「現地で信頼を得られるように、ここでの研修の成果を生かせるようがんばります。」、そしてパラグアイに派遣予定の古田剛也(たかなり)さんは「情報交換の場を大切にする農村での人とのかかわりの重要性を知り、現地でも役に立つと思いました」とそれぞれが充実していた6ヶ月間の成果とともにこれからの抱負について話した。
青年海外協力隊(JOCV)事務局野菜分野の技術顧問で、東京農業大学の岩堀修一教授は「ここで学んだこと、スキルをどう活(い)かすのか、具体的に自分の中でシミュレーションしてください。ここ甘楽富岡地域で研修を終えた協力隊はとても評判がいい。期待しています」と激励の言葉を述べられた。
受け入れ農家のひとりであり、JA甘楽富岡(かんらとみおか)青年組織協議会会長の白石義行さんは「自分も受け入れ農家として彼らを指導しながらもさまざまなことを学びました。6カ月間大きなケガや病気もなく無事にこの日を迎えることができ、嬉(うれ)しく思います。この甘楽富岡地区で候補生にとってはたくさんの出会いがあり、地域のみなさまにはいろんな人に協力していただきました。この地を第2の故郷と思ってくれたらうれしいです。そしてこの彼らを見守っていただいた多くのみなさまにお礼申し上げます。2年後の帰国報告を楽しみにしています」と5人の協力隊候補生たちへの激励の言葉とともに、協力していただいた関係者に対して受け入れ農家として感謝を述べられた。
この研修事業の受け入れ事務局である特定非営利活動法人自然塾寺子屋の矢島亮一さんは「6ヶ月間いろいろありましたが、この日を迎えられたことをとてもうれしく思います。またこの事業は、JA甘楽富岡とこの地域の人たちのご協力があったからこそであり、心からお礼申し上げます。これからも皆さまのご協力をお願いいたします。2年後ここで帰国報告会が行われることを楽しみにしています。」と関係者への感謝の言葉と研修生5人に激励の言葉を述べた。
6カ月間の研修を終え、この日修了証を受け取った5人は大きな自信をつけて、それぞれの任地へ旅立つ。ここでの研修後は、さらに2カ月間の語学訓練を経て、それぞれの派遣国で2年間の活動を行う。【了】
■関連情報
農村地域全体で世界で活躍できる若者を育てる=群馬・富岡
特定非営利活動法人自然塾寺子屋
JA甘楽富岡
青年海外協力隊
独立行政法人国際協力機構(JICA)
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パブリック・ジャーナリスト 平田 朱美
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