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巷で大ブレイク中!「ミリメシ」って何?




「ミリメシ」とはミリタリー食品の通称で、兵員用の食糧のことである。一般に「レーション」と呼ばれ、一部の愛好家の間では周知のものであった。ところがこの「レーション」が昨年あたりから、巷間で人気を呼んでいる。

 そのきっかけのひとつが、『世界のミリメシを実食する』(菊月俊之/ワールドフォトプレス)と、第2弾の『続・ミリメシおかわり!』という書籍。普段、目に触れることのない軍隊の食事メニューを多数紹介した同書は、ミリタリーものの本としては異例の8万部のベストセラーとなった。

 さらにブームに拍車をかけたのが、クレーンゲームの景品として登場した「戦闘糧食2型仕様」。本来であれば、ミリメシは防衛省管轄であるため市場に出回ることはないが、この「戦闘糧食2型仕様」は、民間調達分(食品メーカーが有事の際に備えた備蓄分)のパッケージを変更し、景品として投入されたものだ。実際に日本の自衛隊で使用されているレーションと同じクオリティのものというから驚きだ。「和風ごはん」「広島菜ピラフ」「パエリア」「テキサスピラフ」の4種が昨年12月、セガ系列の「クラブセガ秋葉原」など約100店舗限定でUFOキャッチャーに投入されたが、品切れ店が続出し、この3月には第2弾の投入と相成った。

 ちなみに第2弾のラインナップは、「副食」をメインとした8アイテム。「牛丼の素+豚丼の素」「ビーフカレー+親子丼の素」「すきやき丼の素+麻婆春雨丼の素」「牛カルビ丼の素+麻婆茄子丼の素」の4セットとなっている。総重量にして400グラム余となるので、UFOキャッチャーの景品としては、かなりの大物だ。

 こうした流行は、たしかに物珍しさも手伝っての人気もあろう。だが上掲の2冊の書籍で触れられているように、レーションとは<輸送、保存、携帯の利便性、栄養面、食味と複雑な問題が絡んでくる>ものである。軍隊にはその国の最新技術が集約されていると考えれば、レーションとはある意味、“究極のメニュー”といえるのだ。備蓄にも優れ、そのうえ美味とくれば、一度は食してみたいと思うのが人情というものだろう。

 だが、レーションは原則、軍隊の外に出回ることはない。門外不出の品なので、実食する機会はまずないと考えたほうがいい。せめて一度は、本場のミリメシを拝みたいものだが……。


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