【独女通信】モラハラ男と独女の泥沼恋愛(後編)
2008年03月22日14時00分 / 提供:独女通信
前編はこちら
「モラルハラスメント……」
ケイコさんはその言葉を、この時初めて聞いたそうだ。
モラルハラスメントとは何か。「それは他人を道具にする人間のこと」だと、家族カウンセラーの中尾英司さんは定義する。
「自分ひとりでは立てない(自律できない)ので、道具としての誰かが必要なんです。そして自律できない人は皆、心に怒りを抱えています。この怒りのはけ口となる他人が必要なのです」
モラハラ男の多くが、自分が育つ過程で親から愛情を受けられなかった過去や、「自分は親に愛されていない」と感じる瞬間に直面した過去を持つという。そのため自分の存在そのものに不安を感じ、それを埋めるために金や仕事、地位や名誉などに執着することが多い。またそんな自分を受け止めてくれる相手(=彼女)に対し、受け止めてくれなかった母親への怒りを、知らず知らずにうちにぶつけてしまうそうだ。そして自分がさんざんディスカウントされた(大事に扱われてこなかった)ことでズタズタになっているので、少しでも低く扱われたりすると、すぐに爆発する傾向があると語る。
「モラハラ男かどうかを見抜く方法の一つに、『誕生日の思い出があるか』というのがあります。親に愛されて育っていれば、誕生日にまつわる素敵な記憶を持っているものです。また成長過程に親以外からでも、誰かから愛された経験があれば、他人を道具にするようなことはないはずです」
外の人には認められたいから、仕事相手や仲間には人当たりがいい。だが一旦内側に入ってしまったら、その相手には自分の全てを認めさせなくては気がすまない。そのために暴力や卑下などで、相手を服従させることに専心する。ケイコさんも彼に度々殴られたが、いずれも軽く痛みはなかったそうだ。暴力は支配のための1ツールで、傷つけることが目的ではないからだ。
「モラハラ男は、まさに甲殻類のようなもの。背骨となる「芯」が自分の中にないかわりに外骨格、つまり地位や名誉、権威や思想、理屈や世間体で武装しています。だから能力差こそありますが、総じて仕事熱心でしきたりにうるさい。偉業を成し遂げたり、社会的に成功するモラハラ男も多いんです」(中尾さん)
友人から「付き合いをやめた方がいい」と言われたケイコさん自身も、モラハラについて勉強するうちに、彼が「フツーではない」ことに気づき始めた。
「そういえば彼が『父親がよく暴力を振るったが、母親は無気力で助けてもくれなかった』と語ってたんですよ。もう完璧モラハラに当てはまっちゃって、怖いどころか逆に笑っちゃいました」(ケイコさん)
その一方で、「もしかしたら私の力で、彼を更生できるかもしれない」という気持ちも捨てられなかった。またこの頃、ケイコさんが別れを考え始めているのを知ってか知らずか、急に彼が優しくなった。今まで言わなかった「ありがとう」「ごめんなさい」を言うようになり、殴る回数もぐっと減った。「大丈夫かも」とケイコさんは一瞬思ったそうだが、これもモラハラ男の「手段」の一つだと、前述の中尾さんは語る。
「モラルハラスメント……」
ケイコさんはその言葉を、この時初めて聞いたそうだ。
モラルハラスメントとは何か。「それは他人を道具にする人間のこと」だと、家族カウンセラーの中尾英司さんは定義する。
「自分ひとりでは立てない(自律できない)ので、道具としての誰かが必要なんです。そして自律できない人は皆、心に怒りを抱えています。この怒りのはけ口となる他人が必要なのです」
モラハラ男の多くが、自分が育つ過程で親から愛情を受けられなかった過去や、「自分は親に愛されていない」と感じる瞬間に直面した過去を持つという。そのため自分の存在そのものに不安を感じ、それを埋めるために金や仕事、地位や名誉などに執着することが多い。またそんな自分を受け止めてくれる相手(=彼女)に対し、受け止めてくれなかった母親への怒りを、知らず知らずにうちにぶつけてしまうそうだ。そして自分がさんざんディスカウントされた(大事に扱われてこなかった)ことでズタズタになっているので、少しでも低く扱われたりすると、すぐに爆発する傾向があると語る。
「モラハラ男かどうかを見抜く方法の一つに、『誕生日の思い出があるか』というのがあります。親に愛されて育っていれば、誕生日にまつわる素敵な記憶を持っているものです。また成長過程に親以外からでも、誰かから愛された経験があれば、他人を道具にするようなことはないはずです」
外の人には認められたいから、仕事相手や仲間には人当たりがいい。だが一旦内側に入ってしまったら、その相手には自分の全てを認めさせなくては気がすまない。そのために暴力や卑下などで、相手を服従させることに専心する。ケイコさんも彼に度々殴られたが、いずれも軽く痛みはなかったそうだ。暴力は支配のための1ツールで、傷つけることが目的ではないからだ。
「モラハラ男は、まさに甲殻類のようなもの。背骨となる「芯」が自分の中にないかわりに外骨格、つまり地位や名誉、権威や思想、理屈や世間体で武装しています。だから能力差こそありますが、総じて仕事熱心でしきたりにうるさい。偉業を成し遂げたり、社会的に成功するモラハラ男も多いんです」(中尾さん)
友人から「付き合いをやめた方がいい」と言われたケイコさん自身も、モラハラについて勉強するうちに、彼が「フツーではない」ことに気づき始めた。
「そういえば彼が『父親がよく暴力を振るったが、母親は無気力で助けてもくれなかった』と語ってたんですよ。もう完璧モラハラに当てはまっちゃって、怖いどころか逆に笑っちゃいました」(ケイコさん)
その一方で、「もしかしたら私の力で、彼を更生できるかもしれない」という気持ちも捨てられなかった。またこの頃、ケイコさんが別れを考え始めているのを知ってか知らずか、急に彼が優しくなった。今まで言わなかった「ありがとう」「ごめんなさい」を言うようになり、殴る回数もぐっと減った。「大丈夫かも」とケイコさんは一瞬思ったそうだが、これもモラハラ男の「手段」の一つだと、前述の中尾さんは語る。
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