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「73歳の大学生」が監視ロボットカメラ開発!=セントラル技研工業

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「73歳の大学生」が監視ロボットカメラ開発!=セントラル技研工業
セントラル技研工業(株)の藤邨(ふじむら)克之社長。73歳でも大学生となって研究し、最先端技術を事業化するノウハウをもつ。本社応接室にて。(撮影:伊藤昭一)
【PJ 2008年03月21日】− ベンチャー企業、セントラル技研工業株式会社(東京・大田区)の藤邨(ふじむら)克之社長は73歳。湘南工科大学(藤沢市)に在学し、研究したものを現在の仕事に反映させるという、若者も顔負けのバイタリティーの持ち主だ。その成果として、監視カメラ機能と音声機能をモジュールしたロボットカメラ「見て言う蔵」を、4月に発売の予定である。

 監視カメラは、銀行のATMなどでおなじみであるが、高価で画像を記録する単機能型が多い。これに対し新開発のロボットカメラ「見て言う蔵」は、小売店に役立つように工夫してある。昼間は、来客があると眼のランプがお客に向き、「いらっしゃいませ」などと声をかける。夜間に不審者があれば、音声と目のランプで警告し、その時点で2〜3秒ごとに写真で記録する。価格も5万円以下を予定しており安い。日本テレビの番組『Oha4!NEWS LIVE』で紹介されるなど、早くもメディアの話題になっている。

 「常に新しいモノづくりに挑戦していたい」と、関連分野の技術研究者との交流に多忙な藤邨社長。大学ベンチャー企業などは、新技術のシーズを開発しても事業化が出来る企業はそう多くはない。その点、藤邨(ふじむら)社長は「大企業の悩んでいる課題の解決に最先端の技術を応用することを考える。社会や企業のニーズにマッチした応用研究が必要です」という。そのため大学の研究室の教授、企業の研究者との接触も多くなる。それが、同社の強みである。客先はHONDAなど大手企業の開発部門、大学の研究室などが多い。

 もともとロボット分野を得意としている同社だが、現在の最大のテーマは、地球環境にやさしいオイルレス“グリーン製造技術”の開発と“都市型ものづくり”の実現だという。その具体化が、第18回大田区中小企業「新製品・新技術コンクール」で奨励賞を受賞した「シール部材DLCコーティング装置」である。これで、空気圧シリンダー、バルブ等、駆動ゴムシール部品などの表面をDLCコーティングすることで、オイルレス化が推進できる。

 「DLCコーティングというのは、ダイヤモンドライクカーボンの略称で、ダイヤモンドとグラファイトの中間の特性をもつアルファモスカーボンです。DLCの薄膜を、ゴム、プラスチック、金属などいろいろな材料にコーティングしますと、潤滑油の使用を減らすことができます。油の使用量減が、処理負担を軽減するので、結果的に環境に良いのです」と藤邨社長。この特性は、産業界では重要な関心事である。経済産業省や中小企業庁では、この最先端技術研究開発の支援に乗り出している。同社は、「特定ものづくり基盤整備技術の高度化指針」や関東経済産業局「戦略的基盤技術高度化支援事業」の支援対象にもなっている。

 このDLCの技術も「ロボットの関節の部分にオイレスの機能を入れるなど、一味違った応用が考えられます」(藤邨社長)というから、事業化への発想は、若々しく、柔軟である。【了】

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パブリック・ジャーナリスト 伊藤 昭一【 東京都 】
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