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「高校探訪」 学ぶ、教える、考える、『ともに生きるには?』(3)

「高校探訪」 学ぶ、教える、考える、『ともに生きるには?』(3)
横浜清陵総合高校(神奈川県)の、社会科の坂本宏明教師は、「やさしさと気遣い、それに技術がないと、障害者をサポートしてあげられない」と話す。(写真提供:坂本宏明さん) 写真一覧(3)
【PJ 2008年03月21日】− (2)からのつづき。山田さくさんは、横浜清陵総合高校(神奈川県)で福祉を教える。「社会のなかで、生きづらい人がいます。特に精神障害者はそうです。それはなぜでしょうか。病気の実態がなかなか理解されないからです」と生徒たちに話す。

 障害者は外から見て精神障害かどうかわからない。外見は元気そう。どうして、ぶらぶらしているのかわからない、怠けている人だと思われがち。「家族にも見放され、働く場も恵まれず、生きづらい環境にあります。多くの人は生活保護をもらいながら、たった一人で暮らしています。一方で、長い間クリニックに通いながら、ディケアを続けているのです」と山田さく教師は、障害者の実情を語った。

 山田さんはかつて「精神保健福祉士」の国家資格を取るために、精神科のクリニックで1ヶ月間の実習をしていたという。精神保健福祉士とは、精神科に長く入院していた人がいきなり世の中に出ていっても、ついていけない。そういう人をフォローしていく仕事である。

 「実習が最後の日に、利用者(患者)にたいして、私のメッセージを紙芝居でしました。それがこの絵本です」。山田さんは自作『つぼのなかのクリオネ』の創作の経緯を語っていた。

 教室の後ろで授業を見つめる、社会科(ライフデザインの主任)の坂本宏明さんが、「高校生から、障害者に対する差別意識をなくさせることです。だから、本校は福祉の授業に積極的に取り組んでいるのです」と添えてくれた。

 坂本宏明さんから、話を聞くことができた。教員歴は16年目である。同校では、日本史、福祉、生涯スポーツ(スキー、キャンプなど野外活動)を担当する。福祉の科目としては、社会福祉援助技術、家庭看護基礎のふたつを受け持つ。

 総合高校で、福祉を教える意義について聞いてみた。「誰もが障害者の問題とか、バリアフリーの問題とか、障害者とのコミュニケーションのとり方とかを口にします。実際の活動には結びついていません。目の不自由な人にとって不得手とはなにか。耳の聞こえない人はなにが不便か。それらがわかっていないと、助けてあげたい気持ちがあっても、技術がないと、障害者をサポートしてあげられないのです」。

 「社会福祉援助技術の授業は、やさしさとか、気遣いとか、それを教えるだけではダメなんです。一歩も、二歩も突っ込んで、専門家から制度や技術を学ぶ。福祉を将来の仕事としたい、専門職につきたい、というスキルを付ける。たとえ職業としなくても、お金をもらわなくても、ボランティアで福祉に自分をかけてみたい、という姿まで高める。それが重要だと考えています」。

 坂本さんは学生時代から赤十字のボランティアをやっていた。現在もつづく。障害者、高齢者とのかかわり、人の命をたすける救急技術、災害救護などあらゆることに携わってきたという。学生時代から蓄積してきたものが、現在の福祉の授業に役立っているようだ。【了】

■関連情報
ライブドア・デパート:やまだとこ著『つぼのなかのクリオネ』
横浜清陵総合高校ホームページ
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高健一【 東京都 】
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坂本宏明さんは、「高校生から、障害者に対する差別意識をなくさ
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