「地球の歩き方に出ています」は信用できるのか?(後編)
2008年03月20日14時14分 / 提供:INTER News
前回、インドでは旅行ガイドブック『地球の歩き方』のスタッフの名刺をコピーし、掲載店でもないのに商人が客を勧誘しているという記事をお伝えした。なぜそのような゜ことが起きるのか? 今回は旅行ガイドブックの信頼性をテーマに、欧米の旅行ガイドブックと『地球の歩き方』をあらゆる点から比較してみたい。
日本で愛されている旅行ガイドブックといえば『地球の歩き方』だろう。しかし、世界でいちばん愛用されている旅行ガイドブックは『ロンリープラネット』であることは間違いない。その取材方法はとても斬新でありながら旅行者の身になった編集方針で、現地のありのままを伝えることに力を注いでいる。
たとえば、インドについて書かれた『ロンリープラネット』と『地球の歩き方』を比較してみよう。インドの聖地ベナレス(バラナシ)に流れるガンジス川について書かれた記述で、『地球の歩き方』には「ガンジス川に入ってみよう」的な内容のことが書かれているが(版によって違いあり)、『ロンリープラネット』には「100ミリリットルの水の中に150万の大腸菌がある」と、絶対に入らないように注意を促している。
また、『地球の歩き方』は掲載店に対して掲載許可をもらうことがほとんどであるが、『ロンリープラネット』はひとりの旅行者として店を体験して感想を書いているため、掲載店に許可をとることは稀である。そうすることで、その地域の“入ってはいけない店、泊まってはいけない店”を掲載することが可能になっている。『地球の歩き方』は優良店(ばかりとはいえないが)を掲載しているが、入るべきではない店に対してなんら注意を促してはいない。たとえば、タイのアユタヤにあるホテルについて『ロンリープラネット』では「ここの主人は客に対して攻撃的だ」と、ホテル名をあげて非難している。
『ロンリープラネット』は女性旅行者、同性愛者の旅行者、身体に障害がある旅行者に対して、こと細かくかかけているのも特徴的である。
『地球の歩き方』はとても役立つ旅行ガイドブックだ。そこに書かれた店や観光名所に行けば、それなりに楽しめるだろう。しかし、『ロンリープラネット』のように良い部分も悪い部分も知らせ、そして現地のもっと深い部分についてもガイドするべきではないだろうか。
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翻訳:姉妹社
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