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安倍前首相陣への完璧なるマスコミ人の敗北、公共の大事を駄々と自己矛盾に

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【PJ 2008年03月20日】− 強い表現の表題を付けたが、実のところ、わたしは内心拍子抜けしてしまっている。応援していたPJニュースの読者もハシゴを外された気分を味わっているだろう。マスメディアシステムの内側に生息し、元気がいいと言われている彼ら「ジャーナリスト」の面々はどう感じているのだろうか。

 安倍晋三前首相の秘書らによる元朝日新聞の山田厚史氏への名誉棄損裁判が和解したことで先日、彼をサポートするグループが祝勝会を開いたそうだ。公権力による公共言論への侵害というふうに捉えて、編集長としてわたしはこの問題についてPJニュースで大きく扱ってきた。

 日本国首相という国内最大の権力が一介の「ジャーナリスト」の口封じをするとは、日本の言論史を眺めても、そうあることではない。これに対して、大谷昭宏氏(ジャーナリスト)、草野厚・慶応大学教授、須田慎一郎氏(経済ジャーナリスト)、高野孟「インサイダー」編集長 、田原総一朗氏(ジャーナリスト)、二木啓孝氏(ジャーナリスト)、宮崎学氏(作家)らが音頭を取って、公共の言論を守るために立ち向かっているかのように見えた。

 PJの池野さんの記事によると、不満は残るものの、「ジャーナリスト」と呼ばれる彼らは「勝利宣言」し、大パーティーを開いて気勢を上げたのだという。だが、彼らの不満の中身を考えてみると、わたしは彼ら「ジャーナリスト」に対して憤懣(ふんまん)やるかたない。不満の中身とは結局のところ、マスコミに身をゆだねている彼ら「ジャーナリスト」による大手新聞社やテレビ局への駄々(だだ)、あるいは自己矛盾のたぐいであったからだ。

 山田氏は安倍前首相側に対して「テレビでの発言の中に原告等が誤解するような表現があったとすれば、遺憾である」と敗北宣言したそうだ。そして、安倍「お友達内閣」を批判していた彼ら「ジャーナリスト」は「でも、お友達同士良かったね、これからもマスコミの中でがんばっていこうよ。しゃんしゃん」なのである。そこには、公共的な権利侵害への抵抗という視線が完全に消失していた。公共の大事を瑣末(さまつ)な私事に変質させてしまったのだった。

 支持してきた読者に対して、山田氏はなんと弁明するのだろうか。これを読んでいるのなら、ぜひ寄稿してほしい。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 小田 光康【 東京都 】
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