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【福永泰のスロー解析】高原直泰の“インステップシュート”

【福永泰のスロー解析】高原直泰の“インステップシュート”

文●編集部
写真●兼子愼一郎

「浦和レッズマガジン3月号(2月12日発売)より」

 1995年から2001年まで浦和レッズでプレー。04年に計10年間の現役生活にピリオドを打ち、現在はREDS WAVE『福永泰のタイトルを狙え』のパーソナリティーやサッカー解説者として活躍中。そんな福永さんが毎月1枚の連続写真を見ながら、プレーを丁寧に解析します。今月の写真からはいったい何が浮かび上がってくるのでしょうか?

受ける前のイメージとフィニッシュの関連性

——連載第1回は、今オフに加入した高原直泰選手のプレーを分析していただきたいと思います。まず、1月26日に行われた日本対チリ戦をご覧になって、どういった感想を持たれましたか?

「『こんなもんじゃない』という印象ですね。彼特有のダイナミックさが感じられなかったし、もちろん、Jリーグでプレーしていた選手とは試合に至るまでの過程が違うので、コンディションは万全ではなかったと思います。代表合宿をこなしていたとはいえ、移籍も含めて落ち着く時間がなかったでしょうから」

——写真は37分のシュートシーンです。2トップでコンビを組んだ巻選手がボールを奪い、パスを受けた高原選手がトラップからシュートを放ちましたが、ゴール右上に外れてしまいました。

「少し迷いがあったのかなと思います。パスを受けた瞬間は『勝負かな』と思ったんですが、比較的あっさりとシュートを打ってしまった。個人的な感想ですが、トラップからシュートまでの間にわずかな《間》があったので、最初からシュートをイメージしてのトラップではなかったのかもしれません。まずは自分がコントロールできる位置にボールを置いて、それから次のプレーを選択したという感じでしょうか。トラップした後に『打てる』と判断して、少し強引にシュートに持っていったという印象ですね」

——シュートか突破かの選択は、どの段階で判断しているのですか?

「パスを受けようとする段階で、どういうトラップをして、どこにボールを置いて、どういうシュートを打つのかをイメージしていると思います。でも、このプレーについては、そこまでのイメージが出来上がっていなかったのかもしれません。ただ、トラップする瞬間にイメージがなくても、相手やボールの位置によって、シュートや突破のタイミングが生まれることがある。このプレーは、そういった流れの中で生まれたタイミングでのシュートだと思いますね」

——結果的に、シュートがゴールの枠をとらえられなかった要因は?

「コンディションが大きく関係していると思います。例えばシーズン中に同じような局面を迎えて、同じ選択をしても、結果はまた違ったものになる可能性が高い。最初からシュートのイメージができていて、トラップの精度と体のキレがあれば、あのシュートは枠に飛ぶかもしれません。4枚目の写真は体の軸が少しブレているので、そういった点も《試合勘》が戻れば改善されるはずです」

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