剃り上げたスキンヘッドに、試合前は凄まじい形相で相手を睨みつけ、勝利者インタビューでは、名前同様にクレイジーな発言を連発。亀田興毅の試合では、酔っ払って放送禁止系の野次を連発し、父・史郎氏と乱闘寸前の騒ぎを起こしては、JBCから注意を受けたこともある、まさにクレイジーな男、東洋太平洋ライトヘビー級王者クレイジー・キム。

18日には、前東洋太平洋クルーザー級5位のビトリ・ナタワケ(フィジー)を相手に、2R2分30秒KO勝ちを収め、来月27日、オーストラリアで、事実上の世界挑戦者決定戦となるであろう日本未公認のPABAライトヘビー級王座決定戦に出場。WBA世界同級王者ダニー・グリーン(オーストラリア)への挑戦を狙う。

クレイジー・キムは、スーパーウェルター級では「アジア無敵」と言われるほどの強さを誇っていたが、この階級は世界の層が最も厚い階級でもあり、世界挑戦のチャンスがまわってくることはなかった。そこで異例ともいえる3階級上(約10�)のスーパーミドル級に転向して、東洋太平洋王座を獲得。現在は、さらに1つ上の階級のライトーヘビー級の東洋太平洋王座も獲得、世界を目指している。

クレイジーな行動とは裏腹に、アマチュアボクシング大学王者の実績とおりのクレバーな一面と、力強いファイトスタイルを併せ持った“最凶王者”。ボクシングマニアの間では、今、最も世界戦が見たい選手と言われている選手でもある。そんな、キムは「でかくて強いやつを倒す。それが男の美学」と話す。
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