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東京ガールズコレクションで感じたこと

東京ガールズコレクションで感じたこと
2008年3月15日 東京・国立代々木競技場で開催された「08年春夏東京ガールズコレクション」
【PJ 2008年03月18日】− 3月15日、6回目となる「東京ガールズコレクション」に参加した。東京ガールズコレクションとは、2005年にはじまった携帯電話と連動した女の子向けのファッションショーである。年に2回開催され、06年はパリ、07年には北京で開催されている。

 ファッションショーのモデルの衣装をそのまま携帯で購入ができるという新しいマーケティングで展開している。従来のバイヤーやメディア向けのショーではなく、コンシューマーを相手にしたダイレクトなショーであり、動くカタログである。携帯ですぐに注文ができるので、2万人を相手に同時に販売できるという点がとても斬新なショーである。もちろん、ショーの現場にいなくても、ウェブや携帯で買えるが、45メートルのキャットウォークを歩いたモデルを見て、その場でついつい購入を決めてしまうというシーンが想定される。

 周りの人たちも、常に携帯を握りしめている。これはすごい状況だ。不釣り合いなカップルで、おじさん風のパパに洋服をおねだりしているシーンを何人か見かけた。こういう市場も成立していることに驚く。また、会場全体が音楽ライブと違って、参加者でさえも目を疑うようなほど、モデル級のきれいな人が目立っていた。この2万人の人たちを相手にまだまだ新たなビジネスは可能だろう。男性にとっても、目の保養になるショーである。下品な見方をすると、2万人のキャバクラに参加した気にもなる。茶髪のロングの巻き毛というステレオタイプな人が多かったせいなのか?

 美が美を招き、そこに携帯によるIT技術によって、新たなカリスマ性の高いメディアが形成されている。ライブから携帯へ、そして、店舗やテレビ、雑誌メディアへという新たなショービジネスのフォーマットのアイデアが見え隠れしている。従来のマスメディアからの逆流だ。

 ショーを見ながら、気にいった服を携帯電話で購入できるというマーケティングの手法は気にはなっていたが、今回初めて、実際にそれを会場で体験できた。

 主催は携帯サイト「http://www.girlswalker.com/」を運営する、株式会社ゼイヴェル。アパレル業界へむけてのブランド力を築くためにこのショーを展開しているというが、採算的にも十分、インパクトがあり、広告だけではない、経済効果を生み出していることだろう。

 アリーナ1万円、指定席5000円自由席3000円で2万人が集まるのだから、最低でも8000万円という入場料収入が想定できる。さらに注目が、協賛出展者が、ファッションにとどまらず、菓子業界から自動車業界にいたるまで、10−30代女性を取り囲む全方位型の協賛体制である。トヨタのPassoの冠協賛から各ブースの出展費用などを考えると、同様の金額が得られていることだろう。

 ファッションショーは全体で6時間もあり、ステージ構成の各20分近くの休憩の間、アリーナの各ブースで、サンプル配布や実売などの展開がなされている。ユニークなのが、携帯をかざし、空メールを送ればサンプルがもらえるという手法である。

 ビジネスショーであれば、名刺や入場証をスキャンであるが、東京ガールズコレクションの場合は、本人の携帯からの空メールで、ショーが終われば、来場客に一斉に案内を送ることができる。参加者にとっても、携帯ですべてが完結するから慣れたご様子。携帯をかざし、URLをゲットし、空メールを送り終えて、着信メールをもらうまでのオペレーションは約30秒から1分しかかからない。

 今回、いろんなブースで登録したことで、かなりの数のSPAMメールになるかと思いきや、ライブイベント終了後は1日に数通である。このあたりも、携帯でいやがられない本数を熟知し、協賛メーカーに対しても、ある程度規制をしているのかもしれないと感じた。

 このショーでは、携帯電話は必須のツールであり、コレクションでは、そのまま注文端末となる。24時間以内で3500万円もの売り上げが発生している。
http://4ki4.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_378a.html

 しかし、6時間ものイベントで携帯を使うのであるから、携帯電話の充電コーナー、簡易充電キットの販売なども必要だと感じた。

 雑誌やテレビで有名なモデルが多数、登場することにより、テレビや雑誌とのメディアミックスもさかんになり、テレビ番組の「学校へ行こう」のコーナー収録も行われ、イベントをテレビで振り返ることもできる。

 また、帰りには、紙バッグにいっぱいに詰まった協賛企業のサンプルがお土産として渡されるので、参加者の皆さんの満足度は非常に高かったのではないだろうか? 運営方法、ステージ展開、協賛、メディアミックス、いろんな意味でとても勉強になったショーである。全盛期のK1の興業スタイルを彷彿(ほうふつ)させる。

 IT業界の展示会もこれらの異業種のショーから、ITの活用法を学ばなければならない時代に突入したと感じた。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 神田敏晶【 東京都 】
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