感染してても気がつかない、症状の出ずらい6つの性感染症とは?

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性感染症のなかには、症状が出ずらく、感染してても気づかないものがいくつかあります。うつす側にも、うつされる側にもならないように、病気に対する正しい知識を知っておきましょう。
感染者数が増加している性病も多数!
性病というと、痛みやおりものの異常など何かしら症状が出ると思いがち。でも、性病には、症状が出ないものも少なからずあるので注意が必要です。

1) クラミジア
日本の感染者数は100万人以上といわれている、性感染症です。日本性教育協会(JASE)が高校生を対象にクラミジア感染について調査したところ、男子高校生の6.7%、女子高生の13.1%が感染していることが判明しました。この数値は先進国の中でも高い感染率です。
これほど多くの人が感染しているのに、男性の50〜60%、女性の80〜90%が無症状、または症状が軽度のため、自覚しにくいのがクラミジアの特徴。たとえ自覚症状がなくても、性行為で感染します。さらに、感染者と性行為をした場合に1回でうつる確率は50%以上と感染力も強いため、感染者が広まってしまうのです。

2) 性器ヘルペス
一度感染すると、免疫力が低下した時などに再発を繰り返す性器ヘルペス。感染しても80〜90%はすぐには症状が出ず、数年から数十年後に症状がでる場合もあります。また、症状により、急性初発型、慢性再発型、誘発型、無症候型の4つに分類されます。なかでも、無症候型は自覚症状がないのに不定期に性器からウイルスを排出します。このように、感染してから無症状の間や、感染しても無症候型の場合は、本人も知らないうちに相手に感染させてしまっているのです。
予防には、症状が出ている時や完治後1週間は性的接触を避けること。そして、性行為にはコンドームを使用することですが、ウイルスは太ももや頸部にもいる場合があるので、完璧には防げないのが現状です。

3) 淋病
淋菌に感染するのが淋病です。男性は、尿道炎として症状が出るのに対し、女性はおりものの増加などがあるものの、多くは自覚症状がありません。さらに、淋菌はオーラルセックスにより咽頭にも感染します。これも、無症状なことがほとんど。主に、男性の淋病感染の原因のひとつとなっています。

4) 尖圭コンジローマ
HPVウイルスに感染することで、先の尖ったイボが性器や肛門など感染部位にできる病気です。一般的に自覚症状がなく、症状が出ても感染してから3ヶ月後と時間がかかるため、本人も気づきにくいもの。イボは下着などで擦れると痛みを感じますが、特に女性は性器を目視でチェックするのが難しいため、痛みが起きないと発見できないことが多いのです。膣内部や子宮頚部などに発症することもあります。

5) 梅毒
トレポネーマという病原体に感染することで起こる病気です。長期に渡り、徐々に体を蝕んでいく病気ですが、第1期で体にしこりができたり、第2期で体にバラ診とよばれる赤い斑点ができても、痛みはなく、しばらくすると自然に消えてしまいます。そのため、自分で気づくのは非常に難しいのです。症状が出ていなくても、性行為で感染する可能性が高いので注意が必要です。ただし、無症候梅毒という症状がまったく出ず、血液検査で初めて感染がわかるというタイプもあるので、判断はとても難しいのが現状です。

6) HIV
HIVウイルスが粘膜や傷口から血液内に入って感染する病気です。体内でウイルスが急激に増える感染初期は、のどの痛みやだるさ、筋肉痛といった症状が出ます。ただし、風邪やインフルエンザと似た症状のため、HIVとは思わず見過ごしてしまう場合が多いのです。その後、数年から数十年の潜伏期間を経てエイズを発症しますが、徐々に免疫力が低下していくものの、この間は症状はほぼないため「無症候期」と呼ばれます。

これら症状の出ずらい性病を予防するには、性行為の際に必ずコンドームを使用することが大切です。また、不特定多数の人との性的な接触は避けましょう。残念ながら、完璧な予防法はありませんが、これらに気をつけるだけでも、うつされる確率は低くなるはずです。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと