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【オトコ魂】歴史散策〜最後の将軍・徳川慶喜公の末裔は今

【オトコ魂】歴史散策〜最後の将軍・徳川慶喜公の末裔は今
東京メトロ千代田線千駄木駅から、谷中方面に延びている三崎坂を上ってくと「谷中霊園」がある。この霊園には、明治の実業家・渋沢栄一や、明治初期の歴史画家・菊地容斉、日本画の巨匠・横山大観など数多くの著名人が永眠しているのだが、今回、記者が目的としているのが、かの徳川15代将軍・慶喜公が眠る墓である。

知っての通り、徳川慶喜は家康以来300年もの永きに渡って続いた徳川政権を、大政奉還という形で朝廷へと返上し、江戸という時代を、いや、鎌倉開府以来連綿と続いてきた武家政権自体に終止符を打った男だ。才気煥発の名君と謳われながらも、時代の流れに抗うこともできず、結果として自らの手で時代を変えてしまった最後の将軍。教科書や歴史小説の中でしか認識したことのない人物の墓地を一目見ておきたいと思ったのだ。

広い霊園の中の所々にある案内看板を辿っていけば「徳川慶喜公墓所」と彫りこまれた石塔にたどり着く。高い塀に囲まれた墓所の門に恭しく取り付けられた、あの「水戸黄門」でもお馴染みの「葵の家紋」が目に飛び込んでくると、そこに彼の御人が眠っていることを否が応でも実感させられる。
そう、男たちの誰もが髷を結い、太刀を帯びていたという、あの遠き江戸の時代が、まったく別の次元で起こった出来事なのではなく、紛れもなく我々が生きる現代と繋がっているものであるということを、実感させられるのであった。

明治維新以降、江戸城を追われた慶喜公は静岡にて隠棲生活を送った後、1880年に特赦。先の「大政奉還」の功により正二位に叙され、1897年、東京に戻ることとなった。元々、慶喜公は徳川本家の出ではなかったため、1902年に別家の扱いによって公爵を授けられ、新たに徳川慶喜家を起こし、その後は静かな余生を過ごしたといわれている。

最後の将軍・徳川慶喜公の末裔は、今でも現存している。慶喜公の曾孫にあたる徳川慶朝氏は、大学を卒業した後に、本田技研工業グループ傘下の広告代理店のカメラマンとして活躍。その後、フリーランスで活動を開始し、現在は主に徳川家伝来の遺跡や歴史的建造物を中心に撮影しているという。また、慶喜公が将軍時代に飲んだとされるコーヒーを再現したものを自ら焙煎し、「将軍珈琲」の名で販売しているという。NHKの大河ドラマ「篤姫」でも見ながら、是非とも一度は味わってみたいものだ。(伊藤 秋廣)

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