昨年9月にチェルシーを退団して以来、次はどこで指揮をとるのかに注目が集まるジョゼ・モウリーニョ氏だが、現在充電中の同氏は広告キャンペーンで訪れたバレンシアで、来季には現場に復帰すると明らかにしたものの、気になるその行き先については“白紙”であることを強調した。

 モウリーニョ氏はバルセロナの次期監督候補と目され、すでにバルセロナの首脳陣らとコンタクトを取っているとも噂されるほどだが、「バルサとコンタクトをとっているのか否か」の質問には、「君も人が悪いね」と余裕の笑みで答えをはぐらかした。そして、改めて「誰ともサインを交わしていないし、仮契約も口頭での合意もない」と断言。

「来シーズンはさらに高いレベルのクラブの指揮を執りたい。現在最も高いレベルにあるのはイングランド、スペイン、そしてイタリアだし、言葉の分からない国で監督を務めることはないだろう。今のところはイングランドに戻ろうとは思っていない。つまり、スペインかイタリアになるだろうということだ。もちろん、どこで指揮を執るかの考えはないがね」。

 来季からの現場復帰の意思を明言したモウリーニョ氏にとってクラブを選ぶ上で何よりも大事なのは「心から私を求めてくれ、信頼してくれるチームであること。私のプロジェクトに全幅の信頼を寄せてくれるチームであること」だという。

 モウリーニョ氏の要望を満たすクラブはどこか?ヨーロッパきっての戦略家招聘に成功するのはどのクラブか?シーズンが終わりに近づくにつれヒートアップしていく話題の一つだ。

(スペイン通信)