Aira Mitsuki
 昨年5月に行なわれたオーディションを勝ち抜き、8月にシングル「カラフル・トーキョーサウンズ・No.9」でインディーズ・デビューを果たした、Aira Mitsuki(アイラ・ミツキ)。“6千分の1のシンデレラガール”からテクノポップアイコンへと進化を遂げたその存在はインターネットを通じて海を越え、今年1月にはオファーを受けて北京でライブを敢行。今月5日には、北京五輪へのリスペクトソング「チャイナ・ディスコティカ」で遂にメジャー・デビューを果たした。

――小さい頃はどんな女の子でしたか?

Aira Mitsuki(以降、Aira):もうなんか変な子でしたね(笑)。学校に行っていても、「なんで自分はここで生きているんだろう?」「自分が生まれてきた目的って?」とか、そういうことばかり考えていて。

――そういうことを考えたり、想像を膨らませることが楽しかったんですか?

Aira:楽しいわけじゃないんですけど(笑)。同じ空気の中にいるのに自分だけちょっと周りから浮いているというか、「自分だけ違う世界にいるんじゃないか?」みたいな感じで、小学校2年生の時に思っていました(笑)。

――何か習いごとはしていましたか?

Aira:全然音楽とは関係無いんですけど、書道を7年ぐらいやっていて。

――それで、年賀状は毛筆の縦書きで「今年も テクノで 頑張ります。」と。

Aira:もうちょっと達筆に書ければ良かったなと思うんですけど(笑)。

――何かスポーツは?

Aira:体が結構弱い子だったみたいで、スポーツは今までやっていなかったですね。体育とか全然、健康なのに基本見学みたいな。最近になって、ちょっとダンスをやり始めたぐらいで(笑)。

――人格形成されたと感じる時期はありますか?

Aira:高校に入ってから、ガラッと変わった時期はありますね。小さい頃は普通に笑う子だったんですけど、学校に行き始めてから全然笑わない子になって。でも今は、すごく笑っているのがAira Mitsukiで、「それが無いと、Aira Mitsukiじゃない」と言われるぐらい、すごく笑っているので。

――何かきっかけは?

Aira:なんなんですかね(笑)。学校でも本当に仲のいい一人二人しか話さないぐらいで、話し掛けられても「あ、はい…」という感じで(笑)。自分でもちょっと不思議なんですけど。でも、本当の自分は今の自分だと思います。

――昨年5月に行なわれたオーディションで6千分の1のシンデレラガールとして選ばれましたが、オーディションに応募する際に、自分がどうなりたいかイメージはありましたか

Aira:本当は、ニュージ−ランドに留学する予定だったんですよ。それを止めて、オーディションを受けたんですけど、YUKIさんとか野宮真貴さんとかファッションリーダーみたいな存在に憧れていて。ファッションで自分を表現する一面もあったり、歌で表現したり、そういう色々な面で自分を表現していけるようなアーティストになりたいなと思っていて。あと、すごくファンを大事にしたいなと思っていて。最近もよくその大切さに気付くことがあるんですけど、ファンの一人一人と繋がっているというか、人って一人じゃ寂しいじゃないですか。Airaもそうで「誰かと繋がっていたいな」って、きっとみんなそうだと思うんですよ。そういう自分の考えとか生き方に賛成というか、同じ価値観や世界観を持った人達が、自分の音楽を聴いてくれたりするわけで。そういう人達と繋がっていたい、そういう絆を大事にしたいな、ってすごく思いますね。

――オーディションからの10ヶ月で、変わったと感じることはありますか?

Aira:すごく変わったと思います。自分は元々引っ込み思案で、受身で人生を送っていたというか(笑)。ライブをやっていて思うんですけど、自分が何かアクションを起こしていかないと、人って観てくれないじゃないですか。だから、「自分から何かを発信していかなきゃいけないんだな」って、すごく思うようになって。あと、「自分がどう見られたいか」、どう見せたいか」をすごく考えるようになりましたね。

――自分以外の周囲で変化を感じることはありますか?

Aira:中学の時はあまりしゃべらない子だったので、友達はいるんですけど、そんなに広く浅くという人じゃなくて、深く狭くみたいな感じだったんですけど。中学の同級生とかが知ってくれたみたいで、「CDを聴いたよ」とか話題になっているみたいですね(笑)。