MEG(撮影:野原誠治)

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 昨年10月に発表したメジャー移籍第1弾シングル「OK」では、東京・裏原宿をジャックした“お尻”ポスターが相次いで剥がされたことでも話題となったMEG。自身がトータルプロデュースを手掛けるブランド「CAROLINA GLASER」のデザイナー、モデルとしても数々の雑誌の表紙を飾る“同世代のカリスマ”が昨年12月に発表したファーストアルバム「BEAM」から3ヶ月、3月5日に続くセカンドシングル「MAGIC」を発表した。

MEG:お久しぶりです。

――アルバム「BEAM」の発売が去年の12月だったので、結構早かったですね。

MEG:そうですね。10月のシングル、12月のアルバムがあって。今回の曲は、ちょうどアルバムがリリースした週ぐらいに作り始めたんです。

――「MAGIC」というタイトルや、詞の内容は事前に考えていたんですか?

MEG:いや。特にタイトルは一番最後まで悩んでいて。今回の曲はメロディに言葉を乗せると、言葉がすごく際立つメロディだったので、乗せ方にすごく悩んでしまって。「MAGIC」というタイトルも、すごくギリギリまで「あまりピンと来ないな」と思っていて。出掛ける前にお風呂の中で思いついたんですけど(笑)。

――MEGさんのブログを見ていると、個人の日記でありつつも、ちゃんと読む人のことも意識されているのが伝わってきて、口語とですます調のバランス感覚が面白いなと思っていて。「MAGIC」の歌詞を見ていると、一箇所だけ「彼は言いたいようです」となっていて、なんでここは「です」なんだろうな?って。

MEG:ですます調、ありますね(笑)。中田くん(capsule)の曲はなんかそういう調子がハマりやすいんですよね。

――無意識ですか?

MEG:そうですね、特に意識はしていないです。普段しゃべっていても、敬語みたいなのを使う時もあるし。

――歌詞は話し言葉だったり、普段の自然なMEGさんの感じに近いですか?

MEG:はい。

――今回、中田さんと事前にだったり、制作作業中に話されたことはありますか?

MEG:あまり話したような記憶が無いですかね(笑)。「今回の曲はドラマのオープニングで流れます」というお知らせがあって。でも、二人とも制作に対してベストを尽くすという姿勢は変わらないので、「なるほどねー」という感じでスタートして(笑)。彼は多分、ものすごく歌謡曲みたいなものとかも作れる人だと思うんですけど、「今、私がやるのであれば、どんな風に?」と考えてくれた結果が今回なのかな、という気がしていて。私的にはこれが上がってきて歌詞を乗せて、またミックスが上がってきてこういう状態になって。「これはアートワークとかビデオの部分を固めてからやらないと、受け取る人のイメージにも幅広さのある曲だな」と思ったから、今回アートワークに関しては「OK」の時とは違って、視覚的なイメージをきっちり固めて作ったんですよね。ジャケットの感じもそうだし、特にビデオは質感にすごくこだわったかも。一番こだわったのは、照明とカメラの種類(笑)。

 去年からなんですけど、歳が近い人と一緒に制作すると、テンポが良いというか、ノリが合うな、という感じがしていたので。前回のアルバムの中田くんもそうですけど、nishi-kenくんとか歳が同じだったりするチームでやると、いいペースで作りながらも、楽しむ余裕ができたとこが大きかったなと思ったので。今回のPVの監督も私の一つ上なんですけど、若い監督で。資料を見せてもらった時点で「楽しく作れそうな感じがする」と思ったのがきっかけで。実際に会ってみて、私が「こういうのをやりたい」と言ったアイデアを、160%とか200%で返してくれたので。すごくいいペースでいいビデオが、思っていた以上のものが出来たという感じで。曲もですけど、ビデオと一緒に観てもらうと、もっとこの曲を好きになるなぁ、と思いました。