29日、子宮を持たない20代の娘の代わりに、50代後半の娘の母親が娘夫婦の子供を代理出産したことが分かった。発表したのは、これまでにも代理出産を実施している長野県の諏訪マタニティークリニック。

諏訪マタニティークリニックでの代理出産は8例目で、今回のように母親が娘に代わって「孫」を出産したケースは4例目。

会見には、同医院の根津八紘院長が出席。産まれた赤ん坊も看護士に抱かれて出席した。また、代理出産をした母子も別室で音声によって会見に参加した。

母親に代理出産をしてもらった形の娘は音声で「子どもができると思っていなかったので幸せ。代理出産を禁止しないでほしい」と訴えた。

代理出産の当事者が会見に臨むのは異例のことだが、根津八紘院長は「『同じ立場の人に同じ喜びを与えるため協力したい』ということで出ていただいた」と説明した。

産まれた赤ん坊は戸籍上は「祖母」の娘として登録され、その後娘夫婦に養子縁組される予定だという。