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ひな祭りに似合う能登の酒、造り手の思いも醸成

ひな祭りに似合う能登の酒、造り手の思いも醸成
「甘いけれども甘くなく、巧さの上に旨さがある」という感じの「しろなまざけ」。能登の酒蔵から届いた。(撮影:葦乃原 光晴、2月10日) 写真一覧(2件)
【PJ 2008年03月03日】− ひな祭りで思い出す酒がある。写真がその酒で、「しろなまざけ」とラベルに書いてある。この酒は、去年の3月に発生した能登半島地震で被災した酒蔵が製造している。

 わたしは、PJニュースが能登半島地震の復興を応援する目的で、輪島商工会議所やカウイチと協力して「とっておきの能登ガイドBlog」を開設してから能登の地酒を知った。いや、もしかしたら、今までにどこかの居酒屋で能登の酒を飲んだことがあるかもしれないが、単なる酒好きは飲み交わす酒が、どこの何という銘柄の酒かなどという話を聞いたところで、酔っ払ってしまえば忘れてしまって覚えてないのだ。

 その能登の酒を、去年の秋にライブドアデパートで注文して飲んでみたがうまかった。今年の1月にもう一度飲みたくなったので、また注文した。今回は別の酒蔵の酒で、清酒に加えて白生酒も注文してみた。

 1月20日ごろにパソコンで注文して、二日後だったと記憶しているが、留守番電話に「ご注文頂いた『しろなまざけ』ですが、お急ぎでしょうか。今年のお酒は2月に造ります。今は去年のお酒しかありません。今年の方がおいしいと思いますので、どうしましょうか」と、いうようなメッセージが能登なまりで入っていた。

 去年造った酒が売れ残っているのなら、注文が来て在庫処分できてラッキーと思っても不思議ではないのに、わざわざ尋ねてくれたのだ。「なんて良心的なんだろう」と感心した。この酒蔵は初代が能登杜氏だそうで、酒を飲む人のことを考えてくれていると感じた。

 「では、清酒を先に送っていただいて、『しろなまざけ』は、2月に今年のお酒ができてから送って下さい」とお願いした。「しろなまざけ」は、ひな祭りに合わせて造るそうだが、わたしは、そんなことを考えていなかった。ちょっと変わった酒も味見してみたいと、気まぐれに注文しただけだったのだ。ひな祭りと聞いて、酒飲みオヤジが飲む酒ではないのではないかと気になったので尋ねてみた。すると、「口当たりは甘いですが、アルコール度は普通ですので大丈夫です」と、答えてくれた。

 さて、今年の「しろなまざけ」は2月10日ごろに届いた。家に女の子が居る訳ではない。酒飲みが、新酒を前にしてひな祭りまで待てる訳もなく、わたしはすぐに封を切った。発酵しているので少しずつガスを抜きながら開けないと噴出してしまう。味はどうか。「甘いけれども甘くなく、巧さの上に旨さがある」という感じだ。

 甘口だが、アルコール度が低い訳ではない。発酵しているので、むしろ清酒より強い気がする。相手を甘く見ると酔っ払ってしまう。その味は、伝統の技術に裏打ちされた旨さというところ。ただし、オヤジの好みとしては清酒の方が口に合う。だが、この「しろなまざけ」には、もうひとつ、「気配り」という特別の味わいがあった。楽しい気分で飲める酒は、やはり格別です。

 去年から、食品の偽装、虚偽の食品表示、農薬の入った冷凍食品と、消費者がメーカーに猜疑心を持つようなニュースが続いている。そんなメーカーには、この酒蔵を見習って欲しい。【了】

■関連情報:
能登が魅せる伝統と美食の世界
葦乃原光晴のPJニュース
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 葦乃原 光晴【 東京都 】
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ひな祭りに似合う能登の酒、造り手の思いも醸成
こちらは、1月に能登の酒蔵から届いた清酒。きりっとした辛口で
   
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