FIGC(イタリアサッカー協会)の協議委員会は、FIGC規則第27条に違反したとして、カリアリに対して今季の勝ち点から「3」ポイントの剥奪と罰金2万ユーロ(約320万円)、カリアリのマッシモ・チェッリーノ会長に対して1年間の活動禁止と罰金1万ユーロ(約160万円)の判決を言い渡した。

 カリアリの規則違反は、カリアリのDFジャンルカ・グラッサドニアの内部告発によって明らかとなった。“IlMattino”紙のインタビューに応じたグラッサドニアはカリアリのドーピング検査における不正とバイオレンスについて語った。

 ドーピング検査の不正についてグラッサドニア「ドーピング検査で陽性反応がでる可能性のある選手に代わり自分と他の選手が尿検査を受けたことがある」と明かした。またバイオレンスについては「ウルトラス(熱狂的サポーター集団)がクラブの指示で選手を脅していた。自分は車を放火され、暴力をふるわれ、そしてクラブの壁に幾度となく中傷する落書きをされた」とカリアリの不正の一部始終を告白した。