今週のお役立ち情報
【オトコ魂】結婚しないオトコシリーズその3 “結婚する気がないオトコ”
2008年03月13日20時00分 / 提供:オトコ魂
「結婚しないオトコ」についてのシリーズはこれまで女性と知り合うきっかけが無かったり交際ベタであったりで、なかなか「結婚出来ずにいるオトコ」についてのレポートをしてきた。
では「積極的に独身を選んでいるオトコ」「一生結婚する気のないオトコ」についてはどのような理由でそうなってしまったのだろう?と、取材を始めたが今回「結婚する気がない」と明言しているオトコになかなか出会うことが出来ず困難を極めた。
世間には「結婚する気のないないオトコ」は大勢いるだろうと思っていたが、「絶対結婚はしない」と決意しているオトコというのは案外少ないようだ。
ともかく、ようやくインタビューに答えてもらえることになったK氏(51歳)は都内のマンションにひとり住まいで、料理も掃除もそつなく自分でこなして快適な生活をしている会社員だ。彼はゲイでもなんでもない普通のオトコだが、一度も結婚したことがなく、またこれまで結婚する気になったことも無いという。これからも結婚する気持ちは皆無で「積極的に独身を選んでいる」数少ないオトコのひとりだ。
40代後半に入った頃に親戚や母親から結婚しないのか?とうるさく尋ねられたことがあるが、50代に突入してからはもう何も言われなくなったとのこと。
「諦めたのだと思いますよ」と笑っている。しかし、社会は「一生独身」だということをなかなか許容してくれず、なにか「意味」を見つけたがったり「理由」を求めたがる。最近はそれが腹立たしいとのこと。
「なぜ結婚したくないのですか?」と聞くと逆にちょっとムッとして「じゃあなぜ結婚しなきゃならないんですか?」と問い返された。「結婚しなくてはならない理由」というのはこちらも曖昧で答えられなかったが「ずっとひとりで寂しくないですか?」と突っ込んでみる。
「趣味や仕事を通じた友人や仲間はたくさんいるし、家に帰ってきてひとりが快適だから結婚したくないので、寂しいなどと思ったことがない」と言う。
奥さんがいてもうちの中は散らかり放題、インスタント食品ばかり食べさせられて不幸な結婚生活をしてる人もいる。K氏のいう「ひとりが快適」という意味もわからないでもない。しかし、「わかっちゃいるけど寂しい」という「理屈では解明できない感情がたまにはあるじゃないですか?」と突っ込んでみても「いや、寂しいと思ったことはない」とそっけない。
実際そうなのだろうと思う。感情的な心の起伏を嫌うというか、プライドが高くて、心の中に誰かが入ってきて感情を乱されるのを嫌うようだ。心の鎧の中には「弱さ」や「コンプレックス」があるはずなのにそれを自覚するのを恐れているのではないかと思う。
こういうオトコは手ごわい。常に自分が正しいという基準で生きており「感情に流されて思わず○○してしまった」とか「人間だからね・・・」などという曖昧な許容範囲が無いので、会話しにくい。かといってせっかく知り合えた貴重なサンプルなので怒られることを承知で付き合っている女性について突っ込んで聞いてみる。
50歳になる直前に2年ほど付き合っていた女性とは別れてしまったとのことで今は誰も居ないとのこと。過去に付き合った女性は皆「結婚」の希望がないとわかると去って行ったという。それはそうだろうと思う。男性と付き合いをする女性で「絶対結婚しない」のは「夫のいる女性」か、「何かよほど結婚できない事情がある女性」くらいのものだ。
たいていの女性は「結婚願望」がある。「絶対結婚しないオトコ」と付き合っていても不毛なだけだ。結局、K氏が「なぜ結婚したくないのか」の結論は単に「ひとりが快適だから」という表層的で冴えない結論しか導き出せないレポートとなり彼の心の中に踏み込めずに取材は終わった。
が、その後気の置けない場所で飲みながら彼の父親や母親の話しをきいた。彼の父親は大学の教授で、子供に親しむタイプの父親ではなかったとのこと。母親も料理も家事も完璧にこなす理想的な母親とのことだが、彼が受験に失敗して有名大学に行けなかったことで、彼女はK氏の事を今でも「認めていない」という。
K氏もすでに51歳で名刺を見ると部長職だ。社会的に立派な肩書きを持つような年になってもいまだに母親と打ち解けないとのことで、そのコンプレックスはぬぐえていないように見える。その母親も年を取り、もう何年も距離を置いて暮らしているが、今でもつい「母親の目」で物事を見てしまうとのことだ。そのことが自分が結婚したくない原因かもしれないと、ようやくK氏は重い口で語ってくれた。今まで付き合った女性で、母親の気に入るような女性は居なかったので紹介できなかったと言うのだ。
おそらく、K氏の母親はプライドが高く、学歴や出生の良い人間が上等だと思うようなタイプの女性だ。子供は「母親の気持ち」を「自分の気持ち」と勘違いして育ちやすい。特に影響力の強い母親だと出来のいい子供はそうなりがちだ。
K氏が受験に失敗したことで母親の愛情を失ったことは思春期に「喪失感」として強く心に残ったに違いない。「結婚したくない気持ち」とその感情がどう関係しているのか、そこまでいくと心理学的な領域になると思うがK氏が交際相手のことを「母親に紹介できるような女性ではない」と言うこと事態が、学歴や出生の良い人間が上等だと思うような母親を嫌悪しながらすでに母親と同じ目で交際相手を見ているということだ。
50歳になってもこれほどまでに母親の影響力と言うのは強く残るものなのだろうか。K氏が心の中に人が立ち入るのを拒否して心を閉ざしていることで、母親のその影響力を逆にそのまま温存してしまっているようにみえる。万人に共通する理由でもなく、難しい領域に踏み込んでしまったが、K氏が結婚しないと決めていることは、彼を認めていないという母親と決して無関係ではないような気がしてきた。(長谷川 薫)
では「積極的に独身を選んでいるオトコ」「一生結婚する気のないオトコ」についてはどのような理由でそうなってしまったのだろう?と、取材を始めたが今回「結婚する気がない」と明言しているオトコになかなか出会うことが出来ず困難を極めた。
世間には「結婚する気のないないオトコ」は大勢いるだろうと思っていたが、「絶対結婚はしない」と決意しているオトコというのは案外少ないようだ。
ともかく、ようやくインタビューに答えてもらえることになったK氏(51歳)は都内のマンションにひとり住まいで、料理も掃除もそつなく自分でこなして快適な生活をしている会社員だ。彼はゲイでもなんでもない普通のオトコだが、一度も結婚したことがなく、またこれまで結婚する気になったことも無いという。これからも結婚する気持ちは皆無で「積極的に独身を選んでいる」数少ないオトコのひとりだ。
40代後半に入った頃に親戚や母親から結婚しないのか?とうるさく尋ねられたことがあるが、50代に突入してからはもう何も言われなくなったとのこと。
「諦めたのだと思いますよ」と笑っている。しかし、社会は「一生独身」だということをなかなか許容してくれず、なにか「意味」を見つけたがったり「理由」を求めたがる。最近はそれが腹立たしいとのこと。
「なぜ結婚したくないのですか?」と聞くと逆にちょっとムッとして「じゃあなぜ結婚しなきゃならないんですか?」と問い返された。「結婚しなくてはならない理由」というのはこちらも曖昧で答えられなかったが「ずっとひとりで寂しくないですか?」と突っ込んでみる。
「趣味や仕事を通じた友人や仲間はたくさんいるし、家に帰ってきてひとりが快適だから結婚したくないので、寂しいなどと思ったことがない」と言う。
奥さんがいてもうちの中は散らかり放題、インスタント食品ばかり食べさせられて不幸な結婚生活をしてる人もいる。K氏のいう「ひとりが快適」という意味もわからないでもない。しかし、「わかっちゃいるけど寂しい」という「理屈では解明できない感情がたまにはあるじゃないですか?」と突っ込んでみても「いや、寂しいと思ったことはない」とそっけない。
実際そうなのだろうと思う。感情的な心の起伏を嫌うというか、プライドが高くて、心の中に誰かが入ってきて感情を乱されるのを嫌うようだ。心の鎧の中には「弱さ」や「コンプレックス」があるはずなのにそれを自覚するのを恐れているのではないかと思う。
こういうオトコは手ごわい。常に自分が正しいという基準で生きており「感情に流されて思わず○○してしまった」とか「人間だからね・・・」などという曖昧な許容範囲が無いので、会話しにくい。かといってせっかく知り合えた貴重なサンプルなので怒られることを承知で付き合っている女性について突っ込んで聞いてみる。
50歳になる直前に2年ほど付き合っていた女性とは別れてしまったとのことで今は誰も居ないとのこと。過去に付き合った女性は皆「結婚」の希望がないとわかると去って行ったという。それはそうだろうと思う。男性と付き合いをする女性で「絶対結婚しない」のは「夫のいる女性」か、「何かよほど結婚できない事情がある女性」くらいのものだ。
たいていの女性は「結婚願望」がある。「絶対結婚しないオトコ」と付き合っていても不毛なだけだ。結局、K氏が「なぜ結婚したくないのか」の結論は単に「ひとりが快適だから」という表層的で冴えない結論しか導き出せないレポートとなり彼の心の中に踏み込めずに取材は終わった。
が、その後気の置けない場所で飲みながら彼の父親や母親の話しをきいた。彼の父親は大学の教授で、子供に親しむタイプの父親ではなかったとのこと。母親も料理も家事も完璧にこなす理想的な母親とのことだが、彼が受験に失敗して有名大学に行けなかったことで、彼女はK氏の事を今でも「認めていない」という。
K氏もすでに51歳で名刺を見ると部長職だ。社会的に立派な肩書きを持つような年になってもいまだに母親と打ち解けないとのことで、そのコンプレックスはぬぐえていないように見える。その母親も年を取り、もう何年も距離を置いて暮らしているが、今でもつい「母親の目」で物事を見てしまうとのことだ。そのことが自分が結婚したくない原因かもしれないと、ようやくK氏は重い口で語ってくれた。今まで付き合った女性で、母親の気に入るような女性は居なかったので紹介できなかったと言うのだ。
おそらく、K氏の母親はプライドが高く、学歴や出生の良い人間が上等だと思うようなタイプの女性だ。子供は「母親の気持ち」を「自分の気持ち」と勘違いして育ちやすい。特に影響力の強い母親だと出来のいい子供はそうなりがちだ。
K氏が受験に失敗したことで母親の愛情を失ったことは思春期に「喪失感」として強く心に残ったに違いない。「結婚したくない気持ち」とその感情がどう関係しているのか、そこまでいくと心理学的な領域になると思うがK氏が交際相手のことを「母親に紹介できるような女性ではない」と言うこと事態が、学歴や出生の良い人間が上等だと思うような母親を嫌悪しながらすでに母親と同じ目で交際相手を見ているということだ。
50歳になってもこれほどまでに母親の影響力と言うのは強く残るものなのだろうか。K氏が心の中に人が立ち入るのを拒否して心を閉ざしていることで、母親のその影響力を逆にそのまま温存してしまっているようにみえる。万人に共通する理由でもなく、難しい領域に踏み込んでしまったが、K氏が結婚しないと決めていることは、彼を認めていないという母親と決して無関係ではないような気がしてきた。(長谷川 薫)
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