WGAの次はSAGがストライキとは頭が痛い!
1968年8月にイリノイ州シカゴで行われた民主党全国大会でベトナム反戦デモを行い、逮捕、起訴された7人、“シカゴ7”をめぐる裁判を描くスティーブン・スピルバーグ監督の新作「The Trial of the Chicago 7(シカゴ7裁判)」の製作が延期される可能性が出てきた。

この報道は、米映画情報サイトCollider.comが、スピルバーグ監督が同企画を投げ出した、と伝えたことに端を発したもので、米LAウィークリー紙「Deadline Hollywood Daily」と米エンターテインメント・ウィークリー誌「Hollywood Insider」という業界コラムが、それを裏付ける記事を書いているのだ。

その原因は、米TVシリーズ「ザ・ホワイトハウス」の脚本家で、ブラックコメディ「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」(5月17日公開)を手がけたアーロン・ソーキンによる台本が準備できなかったことだそうだ。同作を4月にクランクインすると、6月に予定されている米映画俳優組合(SAG)ストライキの影響を受け、スピルバーグ監督が集めたキャストが台無しになると懸念されているのだ。企画をボツにはせず、スピルバーグ監督は脚本家ソーキンとともに台本を完成させたい意向だが、ドリームワークスの製作陣(ウォルター・パークスとローリー・マクドナルド夫妻)は、6月にもSAGがストに突入、同作が中断されることを見越して、このままのキャストとクルーで続行するのは危険だと判断したようだ。

LAウィークリー紙の記事によると、サシャ・バロン・コーエン(「ボラット」)が“シカゴ7”の1人のアビー・ホフマンを、ウィル・スミスがブラック・パンサー党の活動家ボビー・シールを演じ、残りの“シカゴ・セブン”はコストダウンのため無名俳優を起用することになると伝えている。なお、この他にもフィリップ・シーモア・ホフマン(「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」)が弁護士ウィリアム・クンスラーを演じることを、以前スピルバーグ監督自身がコメントしていた。