ジャニーズ番組などいらない!? グダグダ剛にガンバル嵐
2008年02月25日09時00分 / 提供:日刊サイゾー
「各局とも“第二のSMAP”を発掘しようと必死なので、若手グループでもその将来性に期待して冠番組を持たせたがるんですよ。たとえば新しいところだと、日テレはKAT-TUN(『カートゥンKAT-TUN』)、テレ東は関ジャニ∞とHey! Say! JUMP(『おもてなし音楽バラエティ むちゃブリ!』『Hi! Hey! Say!』)、フジもHey! Say! JUMP(『百識』)というように、まだデビューしたての頃から冠番組をやっています。早いうちから手をつけておけば、後々SMAPのように大ブレイクしたとき、ドラマなどでも囲い込みやすいですから」(テレビ制作関係者)
番組が低視聴率でもやめられない事情
だが、当然ながら“第2のSMAP”は、そう簡単に現れはしない。そのため、前述の『カートゥンKAT-TU N』や『むちゃブリ!』のように、低視聴率のせいでこれまでに何度かテコ入れされている番組もある。通常数字が取れなければ番組が打ち切られたり、キャストの変更といった措置もあるはずだが、ジャニーズの場合は例外だという。
「一度番組をスタートさせると、視聴率が悪くてもなかなか打ち切りづらい。たとえば、『香取慎吾の特上!天声慎吾』(日テレ)は低視聴率で、内容もグダグダだったり、香取が多忙でスケジュールの調整が難しかったりと、おそらく制作サイドとしては打ち切りたい理由はたくさんあるはず。でも日テレは、毎年、さんまとSMAPのクリスマス特番をやってますから、ジャニーズとの関係を考えると、そう簡単にはやめられない。ジャニーズとテレビ局との間に政治的な駆け引きがあるため、局はあまり強く出られないわけです」(同)
こうした両者の力関係はブラウン管越しにも垣間見られると、テレビ番組評論家の今井舞氏は指摘する。
「新人タレントで冠番組を作るなんて、普通は企画すら持ち上がりませんよ。それに通常、バラエティ番組には、たとえば今なら“バカ”“天然”とか、最近離婚・結婚したとか、何かしら話題性という“手土産”を持っていないと出られない。でも、ジャニタレにはそれがなくてもいいんです。とりあえず眉毛と髪をいじっただけの垢抜けない少年が出ていても、『ああ、ジャニーズだから出てるんだ』で、視聴者を納得させてしまう空気がある。そこに、ジャニーズのスゴさを感じますね」
そして、そんなジャニタレを生かすため、局側も工夫しているようだ。
「番組自体は構成やテーマがしっかりしていて、どれも優れている。逆に言えば、そこまで徹底した作り込みをしないと、ジャニタレでは番組が成立しないということなんですよ。世間的には彼ら自身が面白いと思われているかもしれませんが、それは番組自体の構成がうまいのと、あとは視聴者が、彼らをアイドルだという先入観で見ているからだと思います。だから、芸人がやってもそこまで面白くないことでも、ジャニタレがやると面白く映るのではないでしょうか」(前出・制作関係者)
アイドルの勘違いが招く番組の低レベル化
こうした事情のもとに、ジャニーズがバラエティ分野で大躍進する中で、売れっ子の“先輩ジャニ”が陥りがちなのが、タレントのやりたい放題がまかり通るという、番組の“オナニー化”だ。その代表格が、『堂本剛の正直しんどい』(テレ朝)と、『中井正広のブラックバラエティ』(日テレ)だろう。ファンの間では「作り込んだアイドルの姿ではない素の姿や、成長ぶりが見られて楽しい」「『しんどい』のデート企画(現在は終了)は、『剛君のプライベートは、こんな感じなのかな』なんて妄想できていい!」などと好評なのだが、一般視聴者からは「内容があまりにも個人的すぎて、内輪ウケな感じ。ファン以外はついていけない」「脱力しすぎてて、出演者のやる気が感じられない」などの不満が聞こえてくる。なぜこうした番組が生まれるのか?
「ジャニタレの場合、たとえば、『それ行けKinKi大冒険』(日テレ)、『愛ラブSMAP』(テレ東)みたいに、まだまだ若手の頃から冠番組を持たせてもらえる→視聴者はほとんどファン→何をやってもウケる→自分が面白いと勘違い……という図式が出来上がっているように思います。特に堂本剛のように、『自分は面白い』と思い込んでいる自己愛が強いアイドルは、内輪ノリ番組をやりたがるような気もしますね」(ジャニーズの事情通)
また、このような状況に対して、前出の今井氏は厳しい口調でこう語る。
「通常バラエティ番組は、出演者のファンでなくても楽しめる内容になっているものですが、『ブラックバラエティ』『正直しんどい』に限らず、ジャニタレ・バラエティの大半は、明らかにファン向け。SMAPやTOKIOくらいメンバー各自のキャラクター性が世間に浸透していれば、トークやコントも楽しめるんでしょうが、KAT -TUNやHey! Say! JUMPくらいだと、一般視聴者にはメンバーのキャラの位置づけがわからない。しょせん、出ているアイドルに興味がないと楽しめないような内容は、内輪盛り上がり以外の何物でもありませんよ」
とはいえ、中居や剛のグダグダに比べれば、嵐やKAT-TUNなど後輩たちの番組作りに対する努力は、買ってあげたいところ。次頁では、彼らのガンバリをレポート。後輩たちに悪影響を及ぼさないためにも、中居や剛には早く目を覚ましてもらいたいものである。
(小石川光希/「サイゾー」3月号より)
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