マンチェスター・ユナイテッドのMFライアン・ギグスが、現役引退後に指導者への道を歩むことが明らかになった。34歳の元ウェールズ代表は、今シーズン終了後にもコーチングライセンス取得を目指し、講習を受けることになっているようだ。

 20日のリヨン戦でチャンピオンズ・リーグ出場100試合を記録したギグス。いまだマンUの中心選手として活躍を続けているこのウェールズ代表は、現役引退後に監督を目指す決意を固めたようだ。ウェールズ・サッカー協会のテクニカル・ディレクターを務めるオシアン・ロバーツは、ギグスが今年6月からUEFA(欧州サッカー連盟)のAライセンス取得を目指し、講習に参加することを明らかにした。

「ライアンから、UEFAのAライセンス取得に必要な講習を受けたいと連絡があった。ウェールズだけでなく、サッカー界全体にとって、彼の決断は素晴らしいニュースだ。彼のような才能の持ち主がサッカー界に留まることになるのだから。選手としての経験を持って、ライアンが素晴らしい指導者になることは間違いない」

 トップレベルの監督就任には、UEFAのAライセンスに加え、プロライセンスの取得が必要となるが、ギグスの決断がサッカー界から歓迎を受けることは間違いない。マンUからは、ゴードン・ストラカン、スティーブ・ブルース、マーク・ヒューズなど、優秀な指導者が輩出される伝統がある。それだけに、老将アレックス・ファーガソンの薫陶を受けたギグスを巡り、早くから争奪戦が繰り広げられる可能性も十分にありそうだ。

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