今週のお役立ち情報
「透明人間」になるか、なれるか。「point éphémère/一瞬の点」3人展。
2008年02月22日07時23分 / 提供:PJ
【PJ 2008年02月22日】−
1960-1970年代に発祥してきたアートの考え方に「コンセプチュアル・アート」なるものがある。従来の表現されたアート自身の作品というより、概念的な考え方優先し、それを表現しているアート作品である。表現される形は違うが、多くのアーティストにより今までも行われて来た。例えば、ポップアートの、アンディ・ウオーホールなど。それは、地球上における時代が動いて行く事で、人間も動いて行く、コンセプトも変わって行くから、表現も新しくなって行く。
そんなストリームに挑戦している若い3人のアーティストの展覧会が渋谷のBunkamura Galleryで2月15日から24日まで行われている。「point éphémère/一瞬の点」大西康明・大和由佳・大舩真言の展覧会である。この展覧会のコンセプトは、当たり前と思っている価値観に一石を投じ、日常に広がるような感覚をもたらす事を目指すとある。
友人の大舩真言さんに会えなかったので、会場にいた、Bunkamura倶楽部のキューレーター、野口絵里子さんに質問した。ホワイトスペースの無機質な中に、作品はディスプレーされていた。野口さんは「透明感」という言葉を使った。それが表現のトーンであると。
なるほど、ホワイト感と、冷たさと、さりげないたたずまいの作品群は、3人のアーティストの表現から感じられた。
大舩真言さんは、パリ・ドイツなどで展覧会を開催し、琵琶湖ビエンナーレでの評価をとる。光、空気、水、音、心の振動する意味を持つ「WAVE」シリーズの作品である。岩絵具によるマチエールは、フェードアウトしたカラー表現に、どうフェードインして、そのイメージから、大舩さんのコンセプトを引き出すかが見どころと思われる。
大和由佳さんは、現存するモノ、ナチュラルの中から、新しい何かを発見するインスタレーション表現をしている。土と水からアクリルポールが生えている。私は、New York に初めて行ったときに、汚いストリートに舞うゴミの紙切れを見たときに美しいと感じた事がある。
大西康明さんは、第10回岡本太郎賞受賞、ベルリンで制作開始している。空間に手がかりを付けることで、とらえられないものを意識しようと試みている。空間に浮かぶビニール不透明袋にコンピューター制御で空気調整その心音まで表現する。思わず触りたい行為にかられた。
見えないものを見るには、イマジネーションを働かして掴まなくてはならないが、つまり、この3人のアーティストの一番言いたいコンセプトは何だろうかと思えた。それは、表現されたもののインパクト性なのか、あまりにもクールで、ハートにまでインプレッションを受けないのは何なのだろうか。もっとぶちこわした素材からの訴求性があっても良いのではないか。
作品群はスタイリッシュで美しいが、コンセプトがぐさりと来ないのである。勿論、何もコンセプチュアルでないと言われれば、それまでであるけれど。アート作品の感性はムズカシイから、感じる人それぞれであろうし。
でも、若きアートの志士たちが、憂うべき世の中に登場する事は、忘れ去られつつある人の感性に刺激を与えてくれる。次回もぜひ見たいと、アーティストの人間性に触れたいと思った。
♪透明人間....... 現る あらわる アラワル a ra wa ru......♪
【了】
■関連情報
「point éphémère/一瞬の点」
2/15-2410:00-19:30
Bunkamura gallery
東京都渋谷区道玄坂2-24-1
03-3477-9174 http://www.bunkamura.co.jp
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 池野 徹【 千葉県 】
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そんなストリームに挑戦している若い3人のアーティストの展覧会が渋谷のBunkamura Galleryで2月15日から24日まで行われている。「point éphémère/一瞬の点」大西康明・大和由佳・大舩真言の展覧会である。この展覧会のコンセプトは、当たり前と思っている価値観に一石を投じ、日常に広がるような感覚をもたらす事を目指すとある。
友人の大舩真言さんに会えなかったので、会場にいた、Bunkamura倶楽部のキューレーター、野口絵里子さんに質問した。ホワイトスペースの無機質な中に、作品はディスプレーされていた。野口さんは「透明感」という言葉を使った。それが表現のトーンであると。
なるほど、ホワイト感と、冷たさと、さりげないたたずまいの作品群は、3人のアーティストの表現から感じられた。
大舩真言さんは、パリ・ドイツなどで展覧会を開催し、琵琶湖ビエンナーレでの評価をとる。光、空気、水、音、心の振動する意味を持つ「WAVE」シリーズの作品である。岩絵具によるマチエールは、フェードアウトしたカラー表現に、どうフェードインして、そのイメージから、大舩さんのコンセプトを引き出すかが見どころと思われる。
大和由佳さんは、現存するモノ、ナチュラルの中から、新しい何かを発見するインスタレーション表現をしている。土と水からアクリルポールが生えている。私は、New York に初めて行ったときに、汚いストリートに舞うゴミの紙切れを見たときに美しいと感じた事がある。
大西康明さんは、第10回岡本太郎賞受賞、ベルリンで制作開始している。空間に手がかりを付けることで、とらえられないものを意識しようと試みている。空間に浮かぶビニール不透明袋にコンピューター制御で空気調整その心音まで表現する。思わず触りたい行為にかられた。
見えないものを見るには、イマジネーションを働かして掴まなくてはならないが、つまり、この3人のアーティストの一番言いたいコンセプトは何だろうかと思えた。それは、表現されたもののインパクト性なのか、あまりにもクールで、ハートにまでインプレッションを受けないのは何なのだろうか。もっとぶちこわした素材からの訴求性があっても良いのではないか。
作品群はスタイリッシュで美しいが、コンセプトがぐさりと来ないのである。勿論、何もコンセプチュアルでないと言われれば、それまでであるけれど。アート作品の感性はムズカシイから、感じる人それぞれであろうし。
でも、若きアートの志士たちが、憂うべき世の中に登場する事は、忘れ去られつつある人の感性に刺激を与えてくれる。次回もぜひ見たいと、アーティストの人間性に触れたいと思った。
♪透明人間....... 現る あらわる アラワル a ra wa ru......♪
【了】
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「point éphémère/一瞬の点」
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Bunkamura gallery
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