古巣の危機にヨハン・クライフ氏が立ち上がった。先日、経営陣刷新を発表したアヤックスにクライフ氏がテクニカル・アドバイザーとして戻ることになった。

 今シーズン、エールディビジで2位につけるものの、首位のPSVには9ポイント差をつけられているアヤックス。2004年以降、何のタイトルも獲得しておらず、フットボールの面での危機が伝えられていたが、1970年代、選手としてUEFAチャンピオンズカップ(UEFAチャンピオンズリーグの前身)に3回優勝しているクライフ氏がテクニカル・アドバイザーとして戻り、古巣の復活に手を貸すことになった。アヤックスのファンクラブもクライフ氏の復帰に大興奮だとのこと。

 そして、ユーロ2008終了後、オランダ代表の監督を退くとすでに声明を出しているマルコ・ファン・バステン監督がアヤックスの監督になるとの見方も強くなっている。バルサのご意見番でもあるクライフ氏は、フランク・ライカールト監督がバルサを去った場合、次期監督候補としてファン・バステン監督を推しているほど。アヤックスのテクニカル・アドバイザーになるクライフ氏が、そのアヤックスにファン・バステン監督を望むのも当然の流れだろう。

 となると、バルサの次期監督にはやはりジョゼ・モウリーニョ氏が最有力となってくる。もちろん、それは今シーズンの結果次第となっているが…。バルサにおけるクライフ氏の影響力がどのようになるのかも気になるところ。アヤックスにしても、バルサにしても、今後の監督人事に注目が集まることは確かなようだ。

(スペイン通信)