――普段は割と家の中が多いですか?それとも外で買い物したりとか?

榎本:買い物も好きだし、結構、人と遊んだりもするんですけど(笑)。ずっと家にいるタイプではないんですけど、家にいることも好きだし。外にいても家にいても、自分の心がこもり気味な時もありますね。

――ファッションやのインテリアなどのこだわりや、好きな色はありますか?

榎本:ピンクとかブルーが好きなんですけど、実は部屋に全然統一感がなくて(笑)。服もそうなんですけど、気が変わりやすいので、今日はこんな格好をしているけど…とか、そういうのはすごくあって。一時期、黒をすごく毛嫌いして、絶対に黒を着ないようにしていた時もあったんですけど、今年に入ってから黒しか着なくなったり(笑)、そういうのはありますけどね。気持ちの変化で、服装とか聴いている音楽とかがすごく変わるんです。自分のことが好きな時は、あまり自分を痛めつけない音楽を聴いたりしている時とか。あまり自分を良く見せようと思わないような服を着ている時にも、やっぱり自分が一番好きだなぁって思う、本当は好きなんですけど。でも、そんな自分ばかりではないなぁ、とも思ったり(笑)。

――何か癒しを感じるものはありますか?

榎本:癒しは全部自分の心にあるような気もするんですけど(笑)。自分の気持ちが前に進みたいと思ってる時は、自分の中で余分なものを最低限捨てよう、って思うんですけど、そういう時かな、一番。走ったり、体操したりもそうだし。気がすごく高め合えるような友達に会うことも、私にとってはすごく重要だし。でもやっぱり、その目的というものは自分の中にあるような気もしていて。そこに最低限ぶれないようにするために、ということを考えてる時かな(笑)。

――音楽を忘れようとすることはないんですか?

榎本:私が見ている所は、音楽じゃないんですよ。曲の世界観って、結局は音楽を通してなんだけど、音楽じゃないような気もしていて。私が持っている目標みたいなものは、別に音楽の場所だけで見えるものではないから、ということを最近よく感じていて。だから、人と話したりすることもすごく大事なことだと思うし。でも、そういうことから全部離れていきたいと思う時は、やっぱり音楽を聴かない時かなというのはありますね。自分の音楽をちょっと忘れたいなって思う時はありますけどね。でも、やっぱり戻ってしまうみたいな(笑)。切り離せないですね。

――プロフィールを見ると、所々にお酒の話が入ってきていますね。

榎本:そうですね。これだけ入ってくるのもでも、私にとっては(笑)。ある意味、すごくキツイ薬というか(笑)、なんとも言えないんですけど。まぁ事実です。嘘ではありません。

――お酒は好きですか?

榎本:お酒は好きなんですけど、実はそんなに。実際に一人でいる時は飲まないので。好きなんでしょうけど(笑)、この先ずっと飲んでいくものか?というと、そうでもない。家でも別に飲まないし。人と会うと飲んじゃうから、どこか寂しがり屋な所があるのかな?とは思うんですけど(笑)。でも最近は、ものすごくウワァーって、もう前みたいに「聞いて!聞いてくれ!」という状況は、ちょっと無くなってきたんじゃないかと。

――自分の限界が分かってきたんですかね。

榎本:色んな周りの人に言われて、自分が酔っ払っていることも、ちょっと分かってくるようになってきて…遅いですよね(笑)。でも、そんな風に必要なくなっちゃう時も来るのかな?とは感じながら。

――結構、自分自身を客観的に見つめようとしているのでしょうか。

榎本:こういう曲を歌っていると嫌でも、その客観的というのを求められる所はありますけど。でも、客観的ばかりでは生きていけないとも思うし、自分と自分との争いもあれば、自分を良く守る時もあるし、色んな時があるから。ちょっと落ち着けば客観的に見られる時もあるけど、でもやっぱり見られない所もあるから、こういう曲を歌っているのかな?というのはすごくありますね。