レディースを着る男たち
2008年02月18日07時35分 / 提供:Elastic
■「美しさ」にこだわる男たち
2月10日放送のサザエさんに「僕は美少年」というお話がありました。たこやき屋のおじさんに美少年と言われ、すっかり気をよくしたカツオが「僕は美少年なんだ」と思い込み、手鏡で顔を見たり、自分の写真を虫眼鏡でチェックしたり、「僕は美しい」と口に出したり、とりあえずナルシストになるお話なのですが、これには驚いた人も多いのではないでしょうか。あのバットを振る野球少年が、坊主の少年が、九州男児の波平(九州出身)に育てられている少年が、「男らしい」「カッコイイ」ではなく「美しい」「キレイ」に目覚めてしまうのです。
最近はコスメにこだわったり、エステやネイルサロンを利用する男性も増えているといいます。 FujiSankei Business i.によると、メンズのエステ市場は2けたの伸びをみせ、エステ全体の9.5%を占めるまでに成長しているそうです。男性消費をリードしてきた伊勢丹メンズ館8階も、昨年の9月に「イセタンメンズ レジデンス」というメンズビューティーに特化したフロアにリニューアルされましたし、先日オープンしたばかりの阪急メンズ館地下1階にも、「洗練された大人のトレンドカジュアルとオトコの美を提案するフロア」としてメンズビューティーのコーナーが設けられています。今は男性も「美しさ」にこだわる時代なのです。カツオが目覚めたって不思議ではありません。
■男性がレディースを着るのをどう思う?
男性が「美しさ」にこだわるのは今に始まったことではありません。1990年代の初め頃、今のサロンボーイ(美容師系ファッション)のように華奢な身体に細身の服をまとい、ヘアスタイルにも気をつかって、薄化粧をする男性が登場しました。時にはレディースを着用することもあったのですが、別に女装趣味というわけではなく、今の男性と同じように「オシャレ」「美しさ」を求めていたのです。それなのに、世間は冷たく、彼らは「フェミ男くん(フェミ男・カマ男)」と揶揄されていたのです。「美しい男なんて」というのが大多数の感覚でした。レディースを着用する男性なんて、考えられないことだったのでしょう。
でも、今は昔とは違います。男性も「美しさ」にこだわる時代です。皆さんもそれは肌で感じているはずです。そうなると、今の世間の評価はどうなのか、気になりません?そこで「男性がレディースを着るのはあり?なし?」と男性にアンケートを取ってみました。結果は、肯定派が79%(683票)、否定派が21%(179票)と、圧倒的に肯定派が多いのです。
サイズを考えると、メンズライクなデザインのレディースを選ばざるを得ない、という意見がほとんどですが、素材、シルエット、色などにちょっと一工夫加えてある、レディースのデザインにも惹かれる(特に色)、という意見も多かったです。
もちろん、上記のように、男性がレディースを着るのに否定的な人もかなりいます。それでも、男性がレディースを着るのは変ではない、というのが今の空気のようです。
なら、女性はどう思っているのか、こちらも気になりますよね。「男性がレディースを着るのはあり?なし?」と女性にも同じようにアンケートを取ってみたところ、肯定派が75%(185票)、否定派が25%(62票)と、こちらも肯定派が多い結果となりました。
基本的には「似合えばあり」なようです。女性もメンズを着る人が多い、シェアができて便利、という意見もありました。
否定派の男性同様、「気持ち悪い」と否定しつつも、「サイズ的に仕方がないのかな」と理解を示してくれる女性も多数いました。
ファッション好きの集まるElasticで集計したのでこういう結果になった、というのはもちろん考えられることですが、それでも、「フェミ男くん」時代と比べたら、ずいぶん寛容になってきていると思います。今の若い人なら、男性がレディースを着用するのに、ほとんど抵抗がないのではないでしょうか。
■男性がレディースを着るようになったのは
なぜ、男性がレディースを着るようになったのか。その手がかりが『洒落男な時代』の「男性のお洒落レベルが女性に近づいた」に書いてあったので一部抜粋します。
おそらく、セレクトショップやユニクロなどのカップル対応の店作りが、敷居を下げたのだと思います(特にセレクトショップ)。いくらカップルとはいえ、レディースのお店に入るのには勇気がいります。それが緩和されただけでもかなり違うはずです。レディースのお店に入りやすくなった→レディースに着れそうなアイテムがあった(気になるアイテムがあった)→ 合わせてみたらサイズ的にバッチリだった→連れの女性に自分の代わりに買ってもらった→これを繰り返しているうちに自分1人でも気軽にお店に入れるようになった。こんな感じで、徐々にレディースに慣れていく男性が増え、今の空気が作られていったのではないでしょうか。
もちろん、男性の美意識の高まり、ストリートファッションによるユニセックス化、ギャル男のギャルブランド着用(アルバローザとか)など、男性がレディースを着るようになった理由はいくつか考えられます。それでも、やはり今の空気を作ったのはセレクトショップでしょう。今でこそセレクトショップは街に溢れていますが、「フェミ男くん」時代は「セレクトショップ」という言葉自体が一般的ではありませんでした。レディースを手に入れようと思ったら、それこそ、百貨店のレディースフロアにでも行かなければいけなかったはずです。女性の下着売り場とまではいきませんが、それに近い居心地の悪さがあったはずです。それと比べたら、今のセレクトショップはかなり入りやすいと思います。セレクトショップのレディースコーナーには気軽に入れても、百貨店のCanCamコーナーにも気軽に入っていける男性はどれだけいるのでしょうか。それを考えると、セレクトショップの果たした役割は大きいと思います。
セレクトショップの人気が続く限り、レディースを着る男性は今後も増えていきます。そして、一過性のトレンドではなく、それが普通になってくる。私はそう考えています。
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2月10日放送のサザエさんに「僕は美少年」というお話がありました。たこやき屋のおじさんに美少年と言われ、すっかり気をよくしたカツオが「僕は美少年なんだ」と思い込み、手鏡で顔を見たり、自分の写真を虫眼鏡でチェックしたり、「僕は美しい」と口に出したり、とりあえずナルシストになるお話なのですが、これには驚いた人も多いのではないでしょうか。あのバットを振る野球少年が、坊主の少年が、九州男児の波平(九州出身)に育てられている少年が、「男らしい」「カッコイイ」ではなく「美しい」「キレイ」に目覚めてしまうのです。
最近はコスメにこだわったり、エステやネイルサロンを利用する男性も増えているといいます。 FujiSankei Business i.によると、メンズのエステ市場は2けたの伸びをみせ、エステ全体の9.5%を占めるまでに成長しているそうです。男性消費をリードしてきた伊勢丹メンズ館8階も、昨年の9月に「イセタンメンズ レジデンス」というメンズビューティーに特化したフロアにリニューアルされましたし、先日オープンしたばかりの阪急メンズ館地下1階にも、「洗練された大人のトレンドカジュアルとオトコの美を提案するフロア」としてメンズビューティーのコーナーが設けられています。今は男性も「美しさ」にこだわる時代なのです。カツオが目覚めたって不思議ではありません。
■男性がレディースを着るのをどう思う?
男性が「美しさ」にこだわるのは今に始まったことではありません。1990年代の初め頃、今のサロンボーイ(美容師系ファッション)のように華奢な身体に細身の服をまとい、ヘアスタイルにも気をつかって、薄化粧をする男性が登場しました。時にはレディースを着用することもあったのですが、別に女装趣味というわけではなく、今の男性と同じように「オシャレ」「美しさ」を求めていたのです。それなのに、世間は冷たく、彼らは「フェミ男くん(フェミ男・カマ男)」と揶揄されていたのです。「美しい男なんて」というのが大多数の感覚でした。レディースを着用する男性なんて、考えられないことだったのでしょう。
でも、今は昔とは違います。男性も「美しさ」にこだわる時代です。皆さんもそれは肌で感じているはずです。そうなると、今の世間の評価はどうなのか、気になりません?そこで「男性がレディースを着るのはあり?なし?」と男性にアンケートを取ってみました。結果は、肯定派が79%(683票)、否定派が21%(179票)と、圧倒的に肯定派が多いのです。
「背も低くて細身なので、サイズのことを考えるとこういう選択肢になっちゃいますね。サイズさえあればレディスは着ないかもしれませんね。(MOさん)」
「ジャストサイズがレディースくらいしかないので。それにレディースの方がデザイン、カラーなどメンズよりヴァリエーションが多いので。(yasyasさん)」
「かなり細身なのでレディースも着ます。ただレディースを着たいのではなく、デザインとサイズで選んでそれがレディースだった、という形です。(tkmsさん)」
サイズを考えると、メンズライクなデザインのレディースを選ばざるを得ない、という意見がほとんどですが、素材、シルエット、色などにちょっと一工夫加えてある、レディースのデザインにも惹かれる(特に色)、という意見も多かったです。
「僕は身長も低く華奢な体つきですが、探せば選択肢が現れてくると思います。それと男てしてのプライドが許せない……。(Jさん)」
「たいがいカマリキみたいになってますよね個人的にはかなり気持ち悪いです。(shortさん)」
「デザイン的にどうなのっていうのを着てる方もたまにいるので。。。(kajiさん)」
もちろん、上記のように、男性がレディースを着るのに否定的な人もかなりいます。それでも、男性がレディースを着るのは変ではない、というのが今の空気のようです。
なら、女性はどう思っているのか、こちらも気になりますよね。「男性がレディースを着るのはあり?なし?」と女性にも同じようにアンケートを取ってみたところ、肯定派が75%(185票)、否定派が25%(62票)と、こちらも肯定派が多い結果となりました。
「個人的な好みとしては、レディスを着る男性よりメンズを着る男性の方が好きですが、否定はしません。着たいなら着ればいいと思います。私は女ですが、メンズ着ますしね。(通りすがりさん)」
「私の彼氏はすごく小柄なので、レディースを着たりしてますが、かえってブカブカのメンズを着てるよりもかっこよかったりします。シェアも出来るので便利です☆(★さん)」
「長さとか難しいと思うけど似合えばありだと思います。男性服はもう少し細身なのがあってもいいと思います。(trさん)」
基本的には「似合えばあり」なようです。女性もメンズを着る人が多い、シェアができて便利、という意見もありました。
「男の人っぽい肩幅とか感じられなくなるからあんま好きじゃないかも。細身で背低くてサイズないなら大変だし仕方ないのかな、とも思うけど。(名無しさん )」
「レディースはライン自体が女性らしくできているので、ちょっと男性が着てるのを見たくないなと思ってしまいました。でもメンズにも、もっとレディースにあるような色や装飾がお洒落なものが増えればいいと思います。(sktさん)」
「正直イケメンでも小さくもない勘違い男が着てたら引きます。(まこさん)」
否定派の男性同様、「気持ち悪い」と否定しつつも、「サイズ的に仕方がないのかな」と理解を示してくれる女性も多数いました。
ファッション好きの集まるElasticで集計したのでこういう結果になった、というのはもちろん考えられることですが、それでも、「フェミ男くん」時代と比べたら、ずいぶん寛容になってきていると思います。今の若い人なら、男性がレディースを着用するのに、ほとんど抵抗がないのではないでしょうか。
■男性がレディースを着るようになったのは
なぜ、男性がレディースを着るようになったのか。その手がかりが『洒落男な時代』の「男性のお洒落レベルが女性に近づいた」に書いてあったので一部抜粋します。
「さて、男性のファッション意識が女性に近くなってくると、買い物の仕方も変化してくる。男女が連れ立って、互いの服を選び合うカップル消費が顕著に行われるようになってきたのだ。<中略>男女で連れ立ってお互いのものを選びあう、なかには交換し合って着るカップルもいるほど、男女で連れたって買い物をすることが広がってきた。とともに、「ユナイテッドアローズ」や「ビームス」といった大手セレクトショップでは、メンズとレディスを一緒に展開する大型ショップや、隣りあわせで展開する複合ショップなど、カップルに対応した店作りを行うようになっていった。」
おそらく、セレクトショップやユニクロなどのカップル対応の店作りが、敷居を下げたのだと思います(特にセレクトショップ)。いくらカップルとはいえ、レディースのお店に入るのには勇気がいります。それが緩和されただけでもかなり違うはずです。レディースのお店に入りやすくなった→レディースに着れそうなアイテムがあった(気になるアイテムがあった)→ 合わせてみたらサイズ的にバッチリだった→連れの女性に自分の代わりに買ってもらった→これを繰り返しているうちに自分1人でも気軽にお店に入れるようになった。こんな感じで、徐々にレディースに慣れていく男性が増え、今の空気が作られていったのではないでしょうか。
もちろん、男性の美意識の高まり、ストリートファッションによるユニセックス化、ギャル男のギャルブランド着用(アルバローザとか)など、男性がレディースを着るようになった理由はいくつか考えられます。それでも、やはり今の空気を作ったのはセレクトショップでしょう。今でこそセレクトショップは街に溢れていますが、「フェミ男くん」時代は「セレクトショップ」という言葉自体が一般的ではありませんでした。レディースを手に入れようと思ったら、それこそ、百貨店のレディースフロアにでも行かなければいけなかったはずです。女性の下着売り場とまではいきませんが、それに近い居心地の悪さがあったはずです。それと比べたら、今のセレクトショップはかなり入りやすいと思います。セレクトショップのレディースコーナーには気軽に入れても、百貨店のCanCamコーナーにも気軽に入っていける男性はどれだけいるのでしょうか。それを考えると、セレクトショップの果たした役割は大きいと思います。
セレクトショップの人気が続く限り、レディースを着る男性は今後も増えていきます。そして、一過性のトレンドではなく、それが普通になってくる。私はそう考えています。
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