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【独女通信】母親に「NO!」と言えない独女の悩み
2008年02月17日18時00分 / 提供:独女通信
貴子さん(32歳 派遣)の悩みは、母・光江さん(元教諭)と本音で話せないこと。「私が中学生になった頃から、時事問題や近所の人の行動について、『貴子はどう思う?』って母が聞いてくるようになりました。そのくせ私が母と違う意見を言おうものなら、『それは違う!』って絶対に譲りません。高校生の頃『お母さんが間違っている!』って反論したら、『だれも私の気持ちを分かってくれない…』って泣き出して…。それ以来、結局適当に相槌を打って話を合わせています。本音で話せる母娘が羨ましい」。
「母の価値観に振り回されてばかり」と言うのは千晶さん(31歳 IT関連)。裕福な家庭に育った母・昌子さんは、食品から洋服、雑貨に至るまで強いこだわりがある。お中元やお歳暮は、老舗デパートで購入。もちろん、いただく場合も有名デパートの包み紙でなくては気に入らない。そのこだわりは、千晶さんの服装や食生活、そして「彼」にも及ぶ。
「勤め先がよくないとか、マナーができてないとか、言いたい放題。学生時代に彼の写真を見せた時には『顔が良い男性と結婚すると苦労する』って言い出して…。それなのに『女性は平凡が一番。早く結婚して子どもを産んでね。子育ての苦労も女の幸せなのよ』って言うんですから。言いたいことはたくさんありますけど、母との言い合いは結論がでないし、悲しむ顔を見たくありませんから言えません。結局、結婚もしていないし、孫も見せられない自分に落ち込むんです」。
貴子さんも千晶さんも、決して母親が嫌いなわけではない。手際よく仕事や家事をこなす姿は尊敬できるし、娘に愛情を注いでくれたことには感謝している。だからこそ、悩みが深くなるのだ。
美咲さん(28歳 教諭)は、母・聡子さんに“いつも一番”であることを望まれていた。「でも、頑張っても3番だったり、4番だったり、書道や絵も校内展では入賞するけど、市内展には出してもらえないような感じ。『またか…』ってガッカリする母を見て自分も落ち込む、そんな繰り返しでした」。
母・聡子さんが思い描いていた美咲さんの人生は、地元の進学校から東京の有名女子大へ、就職は地元で先生として働くこと。「高校も大学も思ったところへは進めなかったけど、なんとか先生にはなれました。自慢げに親戚に話すを聞いている母を見て、やっと認められたと思ったんです。でも、去年あたりから『次は結婚ね! 孫の顔も早く見たい』と繰り返し言われるようになって…。母が思うように生きるのは限界かも」。
何一つ不自由のない家庭で育ったはずなのに、親の期待を背負って“自分らしさ”が分からないまま大人になったという人も少なくないようだ。もし、ここで紹介した独女のような悩みがあるなら、女優・東ちづるのカウンセリング体験を一冊の本にまとめた『<私>はなぜカウンセリングを受けたのか』(マガジンハウス)や西尾 和美 著『アダルトチルドレン・マザー「よい母」があぶない』(学陽文庫)などが参考になるだろう。また、「アダルトチルドレン(AC)」で検索すると、参考になる情報が得られるはず。
「実は…、3月で退職して、オーストラリアへ留学する予定なんです」と美咲さん。計画はお母様に内緒で進めているそうだ。「そろそろ自分らしく生きてみたい。母は泣くと思うけど、お互い大人ですから何とかなるでしょう」(美咲さん)。
独女の「独」は、「独立」の「独」。母・聡子さんから本当の意味で独立しようとしている美咲さんにエールを贈りたい。(オフィスエムツー/神田はるひ)
■参考図書
・アダルトチルドレン・マザー―「よい母」があぶない
・“私”はなぜカウンセリングを受けたのか―「いい人、やめた!」母と娘の挑戦








