今週のお役立ち情報
「覚悟の時」安全・安心は誰が守ることなのか?
2008年02月17日12時32分 / 提供:PJ
【PJ 2008年02月17日】−
中国産ギョーザ事件で「ジクロルボス」は、店内での殺虫剤の散布が商品に付着した可能性が高くなっている。徐々に、原因がはっきりしてくると、いかに無責任なことが当然として行われていて、これが今回のようなことで明らかにされない限りは「小さなクレーム」か、「ちょっとした腹痛」程度ですまされていたであろう。
まだ、確定した訳ではないが「メタミドホス」の混入は、以前より注意が必要とされていた「食品テロ」が起こりうる現実を明らかにした。その上今回の事件は「食品テロ」が、現在の国内体制では防げないことを暴露した。企業・行政の杜撰(ずさん)とも言える対応であり、特に行政のシステムは、完全に危機管理ができない状態にあることが明らかになった。すべてが後手後手であり、無責任である。
食の安全は、生産者・製造者・流通業者・販売者・消費者、すべてに責任がある。多少、消費期限が切れた物でも、消費者がその自己責任で食べてしまい、健康被害がなければ、それでよしであり、また、今回明らかになったように、大きな健康被害にならなければ、どこかの段階での「小さなクレーム」として終ってしまうのだ。「食中毒」として保健所が把握するのはほんの一部である。
厚生労働省で「食中毒事件・患者・死者数、病因物質・原因施設別」という速報統計を公開している。その2007年12月を見てみると、事件総数1018件、患者数2万3267人、死者5人となっている。死者は、自然毒によるもので、フグ毒や毒キノコによるものだ。
その種類を挙げてみる。細菌は「サルモレラ属菌・ぶどう球菌・ボツリヌス菌・腸炎ビブリオ・腸管出血性大腸菌・その他の病原大腸菌・ウエルシュ菌・セレウス菌・エルシニアエンテロコリチカ・カンピロバクタージェジエニ/コリ・ナグビブリオ・コレラ菌・赤痢菌・チフス菌・パラチフスA菌・その他の細菌」である。ウイルスは「ノロウイルスとその他のウイルス」。そして「化学物質」と「自然毒(植物性・動物性)」「その他」「不明」である。
患者数でその原因は、ノロウイルス1万3602人が一番多く、ウエルシュ菌2131人、カンピロバクター1748人、サルモネラ1510人と続く。化学物質は34人である。医師に受診し、医師の保健所への届け出がない限りこの統計には反映しない。その実際は、今回の「毒ギョーザ事件」で明らかになった通りである。
複雑な食品行政の一本化が行われる。それは確実に必要なことであるのだが、消費者が本当に信頼できるシステムができるのであろうか? 事件が起きて対応する方法では、安心は提供できないのだ。食品での中毒などの事件を歴史的に見てみれば、そのことはよくわかるであろう。
今回の問題は、輸入食品で注目されている食料自給率の問題だけでなく、地球環境問題までの広がり持たなくてはならない社会問題である。ひとつの問題を解決しても、必ず次も問題が出てくるのだ。まさに「風が吹けば桶屋が儲かる」の状態なのである。「有識者」や「政治家」と呼ばれる、冷凍食品や日々の生活のために智恵を使う「現実の庶民生活」を認識できない人々には、これらの問題を真に解決する能力がまったくないと言ってよい。
沖縄でまた事件が起きている。すべての意味で「自らの安全・安心を守るため」には、人任せにするのでなく、自らが立ち上らなくてならない「覚悟の時」が来ているのだ。と、私は感じている。【了】
■関連情報
PJニュース.net
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 鈴木 修司【 愛知県 】
この記事に関するお問い合わせ / PJ募集
まだ、確定した訳ではないが「メタミドホス」の混入は、以前より注意が必要とされていた「食品テロ」が起こりうる現実を明らかにした。その上今回の事件は「食品テロ」が、現在の国内体制では防げないことを暴露した。企業・行政の杜撰(ずさん)とも言える対応であり、特に行政のシステムは、完全に危機管理ができない状態にあることが明らかになった。すべてが後手後手であり、無責任である。
食の安全は、生産者・製造者・流通業者・販売者・消費者、すべてに責任がある。多少、消費期限が切れた物でも、消費者がその自己責任で食べてしまい、健康被害がなければ、それでよしであり、また、今回明らかになったように、大きな健康被害にならなければ、どこかの段階での「小さなクレーム」として終ってしまうのだ。「食中毒」として保健所が把握するのはほんの一部である。
厚生労働省で「食中毒事件・患者・死者数、病因物質・原因施設別」という速報統計を公開している。その2007年12月を見てみると、事件総数1018件、患者数2万3267人、死者5人となっている。死者は、自然毒によるもので、フグ毒や毒キノコによるものだ。
その種類を挙げてみる。細菌は「サルモレラ属菌・ぶどう球菌・ボツリヌス菌・腸炎ビブリオ・腸管出血性大腸菌・その他の病原大腸菌・ウエルシュ菌・セレウス菌・エルシニアエンテロコリチカ・カンピロバクタージェジエニ/コリ・ナグビブリオ・コレラ菌・赤痢菌・チフス菌・パラチフスA菌・その他の細菌」である。ウイルスは「ノロウイルスとその他のウイルス」。そして「化学物質」と「自然毒(植物性・動物性)」「その他」「不明」である。
患者数でその原因は、ノロウイルス1万3602人が一番多く、ウエルシュ菌2131人、カンピロバクター1748人、サルモネラ1510人と続く。化学物質は34人である。医師に受診し、医師の保健所への届け出がない限りこの統計には反映しない。その実際は、今回の「毒ギョーザ事件」で明らかになった通りである。
複雑な食品行政の一本化が行われる。それは確実に必要なことであるのだが、消費者が本当に信頼できるシステムができるのであろうか? 事件が起きて対応する方法では、安心は提供できないのだ。食品での中毒などの事件を歴史的に見てみれば、そのことはよくわかるであろう。
今回の問題は、輸入食品で注目されている食料自給率の問題だけでなく、地球環境問題までの広がり持たなくてはならない社会問題である。ひとつの問題を解決しても、必ず次も問題が出てくるのだ。まさに「風が吹けば桶屋が儲かる」の状態なのである。「有識者」や「政治家」と呼ばれる、冷凍食品や日々の生活のために智恵を使う「現実の庶民生活」を認識できない人々には、これらの問題を真に解決する能力がまったくないと言ってよい。
沖縄でまた事件が起きている。すべての意味で「自らの安全・安心を守るため」には、人任せにするのでなく、自らが立ち上らなくてならない「覚悟の時」が来ているのだ。と、私は感じている。【了】
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