【気になるトレンド用語】毒入りで大事件となった“餃子”を見直しましょう
2008年02月12日10時00分 / 提供:ITライフハック
このところ毎日のように報じられている中国製の農薬入り冷凍餃子のニュース。スーパーでは冷凍でないチルド餃子の特売をやっているところもありますが、売れ行きはいまひとつのようです。便利で身近な食品だっただけに影響も大きいですね。事件のことは関係各所にお任せして、今回は問題となった“餃子”そのものを改めてみてみましょう。
■そもそも“餃子”って何?
小麦粉を練って薄く伸ばして作った皮で、ひき肉やエビ、野菜を練った餡(あん)を包み、ゆでたり焼いたり蒸したりして火を通して食べる中華料理の一つ。
皮の包み方は、円形の皮の中心に具である餡を置き、皮を二つ折りにして皮の周辺部分を合わせます。また、店によっては、春巻き状の棒餃子というのもあります。特に日本の焼き餃子は専門店のほかに、ラーメン店や中華料理店などでも定番メニューとなっています。
■中国 餃子の歴史 - 日本とは異なる主流
餃子の起源は唐代という説があります。1968年、新彊(しんきょう)ウィグル自治区のトルファンから餃子の化石らしいものが出土しています。
清代の料理書「随園食単」では「肉餃」という名で初めて餃子が掲載されています。
中国南方は、稲作地帯であり米がよく食べられるのですが、北方は小麦の産地で昔から小麦食品が多く食べられてきました。このことから、皮に小麦粉を使う餃子は北方で生まれたとも考えられます。
現在では、春節など行事や祝いの席に餃子がよく出されますが、理由は餃子の形が縁起がよいとされているためです。餃子の形は清朝まであった貨幣である馬蹄銀に似ており、お金に恵まれるようにという願いが込められています。また、餃子は交子に通じ、子宝に恵まれるようにという願いもあるともいわれています。
現在の中国で親しまれている餃子は、大きく分けて「蒸餃子」、「水餃子」、「焼餃子」と三種類ありますが、主流は「水餃子」と「蒸餃子」です。
北京などの北方地方ではゆでて作る「水餃子」が中心で、広東などの南方地方では「蒸餃子」が一般的で点心として食べられています。日本で一般的な「焼餃子」は北でも南でもほとんど食べないそうです。
■日本の餃子の歴史 日本独自に変化した餃子文化
日本で餃子が広く普及したのは、第二次大戦以降のことです。
文献上では江戸時代の安永7年(1778年)に刊行された料理書「卓子調烹法」で初めて餃子が紹介されています。明治以降も餃子のことは料理書には記載されているのですが、ほとんど普及していませんでした。
第二次大戦以降の日本で短期間のうちに全国的に広まった大きな要因は、終戦を迎えて中国から引き揚げてきた日本人たちが、生活の手段として餃子を売るようになったからだそうです。特に満州からは帰国した人達が満州で食べた餃子を懐かしがって作ったり、買ったりしたことで広まったようです。
ところで、日本の焼餃子といえば、餡にニンニクを入れるために食後の口臭が気になりますが、これは日本独自のことです。
中国では餡にニンニクを入れることはなく、卓上にニンニクを刻んだものが置かれている程度だといいます。また、タレにラー油を入れるのも日本独自の味付けのようで、中国では酢だけ、または酢と醤油をつけるのが一般的です。
ちなみに初めて餃子を食べた日本人は、ラーメンと同じく徳川光圀といわれています。
■宇都宮市は日本一の餃子の町
餃子といえば栃木県の宇都宮市が思い浮かびますが、宇都宮市は餃子で町おこしをしているのです。JR宇都宮駅の改札を出ると駅ビルに餃子店が軒を連ねていますし、駅から出ても餃子店の看板があちこちに目立ちます。なかには十数種類の異なる餡の餃子を出している店もあり、さすが餃子の町のというだけあって面目躍如といったところですね。
総理府統計局の「家計調査年報」によると宇都宮市は餃子購入額も日本一と報告されています。このことから、宇都宮市は自他共に認める餃子の町になったともいえそうです。
またJR宇都宮駅東口広場には餃子像があります。この像は宇都宮市がテレビ東京の番組「おまかせ!山田商会」とタイアップしてPRを行った際にタレントの山田邦子さんのデザインで制作されました。材料には地元産出の「大谷石」が用いられています。
■あるものが売れています
冒頭の農薬入れ餃子事件の影響で思わぬ売れ行きを見せているものがあるそうです。それは挽肉と餃子の皮です。餃子の皮を生産している工場では、あまりの注文の多さに普段は午前中だけしか稼働させてない生産ラインを午後4時までフル稼働しているところもあるそうです。
餃子の皮が売れている理由は、消費者が手作りで餃子を作る人が増えたからとみられています。餃子は食べたいですが、冷凍物は不安という消費者が急に手作り餃子に目覚めたというわけですね。また手作り志向は餃子だけでなく、弁当のおかずにも波及しているようで、子供に安全なものを食べさせたいという親心が発揮されているようです。
とはいえ中国製の食品や食材を抜きにしては日本の食が成り立ちません。早く安心して冷凍餃子が食べられるようになってほしいものです。
■こちらもオススメ!気になるトレンド用語
・新たな不安来襲、ものラインショックって何
・節分は豆まきだけじゃない? 節分・恵方巻きの由来は
・サクッと稼いでゆるーく暮らす“外こもり”って何だ
・学歴詐称の危険もあったサイバー大学の現在と今後
・コンプライアンスは企業の義務です
・気になるトレンド用語 バックナンバー
■そもそも“餃子”って何?
小麦粉を練って薄く伸ばして作った皮で、ひき肉やエビ、野菜を練った餡(あん)を包み、ゆでたり焼いたり蒸したりして火を通して食べる中華料理の一つ。
皮の包み方は、円形の皮の中心に具である餡を置き、皮を二つ折りにして皮の周辺部分を合わせます。また、店によっては、春巻き状の棒餃子というのもあります。特に日本の焼き餃子は専門店のほかに、ラーメン店や中華料理店などでも定番メニューとなっています。
■中国 餃子の歴史 - 日本とは異なる主流
餃子の起源は唐代という説があります。1968年、新彊(しんきょう)ウィグル自治区のトルファンから餃子の化石らしいものが出土しています。
清代の料理書「随園食単」では「肉餃」という名で初めて餃子が掲載されています。
中国南方は、稲作地帯であり米がよく食べられるのですが、北方は小麦の産地で昔から小麦食品が多く食べられてきました。このことから、皮に小麦粉を使う餃子は北方で生まれたとも考えられます。
現在では、春節など行事や祝いの席に餃子がよく出されますが、理由は餃子の形が縁起がよいとされているためです。餃子の形は清朝まであった貨幣である馬蹄銀に似ており、お金に恵まれるようにという願いが込められています。また、餃子は交子に通じ、子宝に恵まれるようにという願いもあるともいわれています。
現在の中国で親しまれている餃子は、大きく分けて「蒸餃子」、「水餃子」、「焼餃子」と三種類ありますが、主流は「水餃子」と「蒸餃子」です。
北京などの北方地方ではゆでて作る「水餃子」が中心で、広東などの南方地方では「蒸餃子」が一般的で点心として食べられています。日本で一般的な「焼餃子」は北でも南でもほとんど食べないそうです。
■日本の餃子の歴史 日本独自に変化した餃子文化
日本で餃子が広く普及したのは、第二次大戦以降のことです。
文献上では江戸時代の安永7年(1778年)に刊行された料理書「卓子調烹法」で初めて餃子が紹介されています。明治以降も餃子のことは料理書には記載されているのですが、ほとんど普及していませんでした。
第二次大戦以降の日本で短期間のうちに全国的に広まった大きな要因は、終戦を迎えて中国から引き揚げてきた日本人たちが、生活の手段として餃子を売るようになったからだそうです。特に満州からは帰国した人達が満州で食べた餃子を懐かしがって作ったり、買ったりしたことで広まったようです。
ところで、日本の焼餃子といえば、餡にニンニクを入れるために食後の口臭が気になりますが、これは日本独自のことです。
中国では餡にニンニクを入れることはなく、卓上にニンニクを刻んだものが置かれている程度だといいます。また、タレにラー油を入れるのも日本独自の味付けのようで、中国では酢だけ、または酢と醤油をつけるのが一般的です。
ちなみに初めて餃子を食べた日本人は、ラーメンと同じく徳川光圀といわれています。
■宇都宮市は日本一の餃子の町
餃子といえば栃木県の宇都宮市が思い浮かびますが、宇都宮市は餃子で町おこしをしているのです。JR宇都宮駅の改札を出ると駅ビルに餃子店が軒を連ねていますし、駅から出ても餃子店の看板があちこちに目立ちます。なかには十数種類の異なる餡の餃子を出している店もあり、さすが餃子の町のというだけあって面目躍如といったところですね。
総理府統計局の「家計調査年報」によると宇都宮市は餃子購入額も日本一と報告されています。このことから、宇都宮市は自他共に認める餃子の町になったともいえそうです。
またJR宇都宮駅東口広場には餃子像があります。この像は宇都宮市がテレビ東京の番組「おまかせ!山田商会」とタイアップしてPRを行った際にタレントの山田邦子さんのデザインで制作されました。材料には地元産出の「大谷石」が用いられています。
■あるものが売れています
冒頭の農薬入れ餃子事件の影響で思わぬ売れ行きを見せているものがあるそうです。それは挽肉と餃子の皮です。餃子の皮を生産している工場では、あまりの注文の多さに普段は午前中だけしか稼働させてない生産ラインを午後4時までフル稼働しているところもあるそうです。
餃子の皮が売れている理由は、消費者が手作りで餃子を作る人が増えたからとみられています。餃子は食べたいですが、冷凍物は不安という消費者が急に手作り餃子に目覚めたというわけですね。また手作り志向は餃子だけでなく、弁当のおかずにも波及しているようで、子供に安全なものを食べさせたいという親心が発揮されているようです。
とはいえ中国製の食品や食材を抜きにしては日本の食が成り立ちません。早く安心して冷凍餃子が食べられるようになってほしいものです。
■こちらもオススメ!気になるトレンド用語
・新たな不安来襲、ものラインショックって何
・節分は豆まきだけじゃない? 節分・恵方巻きの由来は
・サクッと稼いでゆるーく暮らす“外こもり”って何だ
・学歴詐称の危険もあったサイバー大学の現在と今後
・コンプライアンスは企業の義務です
・気になるトレンド用語 バックナンバー
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