平成18年度の「民間給与実態統計調査」によれば、勤続年齢5〜9年の男性の平均給与額は471万円、10〜14年で545万円。転職で給与アップに成功した人の話はよく耳にするところだが、実際、どれくらいの給与額を提示されているのだろうか?

 昨年12月に転職サイト「イーキャリアプラス」が「採用担当者への採用活動の実態調査」で、転職時に提示される平均給与金額(各職種・年次別)を発表している。それによれば、営業職、クリエイティブ職、エンジニア職ともに、大卒5年目の中途採用者で男性の先の平均給与額を超える500万円以上の提示を受けた人の割合は11〜12%前後、同じく大卒10年目で600万円以上の提示が14〜16%前後となっている。
 つまり、平均給与額以上の金額でアップを実現するには、転職者の上位10%=「10人に1人」に入ることが目標となる。
 それには、転職活動を、新卒時の就職活動と同じ気分で動いていては話にならない。履歴書ひとつにしても細心の注意を払い、自分とライバルとの差異が明らかになるよう努めることが必要だ。
 以下に、中途採用者ならではの履歴書・面接の成功ポイントを3つ挙げておく。


■ポイント1「履歴書は採用側の気持ちを考えた内容に!」
「履歴書の志望動機に“ステップアップしたい”って書いてくる人が多いんだよね。いったい、いつまでステップアップするつもりなのかね」と、ある採用担当者。
 志望する側からすれば“ステップアップ志向”は当たり前でも、採用する側からすれば“腰掛け志向”に映りかねない。企業が求めるのは、“ステップアップしたい人”ではなく、あくまで“会社に貢献してくれる人”。“将来性”より“即戦力”であり、より“長く働いてくれる人”だ。
「特技」の欄にしても、ただ自分の得意なことを書けばいいわけではない。いくら英語に自信があるからといって、英語を使う機会のない会社に応募するのに、留学経験やTOEICの点数をことさら強調してもプラスにはならないだろう。それどころか、「うちの会社のことを勉強していない」とか、「扱いづらそうだ」と判断されてしまう恐れすらある。
 履歴書では、いたずらに自分の“今”を書き連ねるのではなく、志望する会社の特徴に合わせて、見せる内容や見せ方を工夫することが大切なのだ。


■ポイント2「具体性のある話を心がける!」
 面接のとき必ずたずねられる「得意なことは?」という質問。「コミュニケーション能力には自信があります」「人から好かれるところが取り柄だと思います」「元気さでは負けません」といった漠然とした答えをする人が意外に多いが、こうした答えではまったくプラスにならない。
 たしかに、コミュニケーション能力は採用側が重視する能力のひとつであるが、その一方で、あって当たり前の能力である。コミュニケーション能力をアピールするのであれば、「お客さまからのクレーム処理には、だいたい自分が同行している」とか、「親睦会の幹事はほとんど自分が任されている」とか、裏づけとなる具体的な材料を持って話をすることが大切だ。
 面接は相手に自分を印象づける場。印象づけるには、何かしらエピソードが必要である。


■ポイント3「自分の過去を偽らない!」
 いくら採用側の気持ちを考えるのが大切だとはいえ、経歴や実績を偽るのは厳禁。採用側は口にこそ出さないが、巧みな質問により、多くの場合見破っている。
 採用側はあなたの実績を見るとともに、あなたの“仕事観”を厳しくチェックする。過去に努めていた会社、今在籍している会社の失敗談は決してマイナスにならない。失敗を通じて何を学び、いかに生かそうとしているかのほうが重要だからだ。
「上司の役割」「残業への考え方」「仕事でいちばん大切な能力は何か」などについて、ふだんから自分の考えを言葉化し、いつでもプレゼンテーションできるように備えておきたい。他人に求めるルールが自分ついては甘い部分があるなど、各仕事観に整合性がとれていなかったり、揺れが目立ったりすると、場当たり的な人間として判断されるので注意しよう。(提供:バウンド)

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