今週のお役立ち情報
米国のせいにするな 日本株低迷は自業自得
2008年02月07日10時00分 / 提供:MoneyZine
日本では株価が低迷し、悲観論がのさばっているが、サブプライム問題でダメージを受けた米国はすでに修復の努力を開始している。このままだと日本の投資家はまた出遅れるだろう。
■少しは世界観を持ってみたらどうだ
熱狂的な相場、つまりバブル期のような株式市場ではしばしば「石が浮かんで木の葉が沈む」という言葉を聞くことがある。仕手株のようなおかしな株が上がる一方で、優良株が売られるような状況を表しているのだが、いまの日本の市場は「石も木の葉も一緒に沈んでいる」と言えるだろう。
トヨタのような優良株ですら売られてしまい、配当利回りが3%前後にもなっているのに、それでも誰も買わないし、一時は投資家や投機家が群がった新興市場も酷いもので、市場で目につくのは閑古鳥ぐらいのものだ。投資家の姿は市場から消えてしまった。
人間の心理は極端から極端に振れるもの。とくに投資に対して偏見や認識、勉強不足の日本では特にその傾向が強い。
バブル期には実際にはありもしないのだが、天まで届く木があると考えるし、逆に下げ始めると、底なし沼に落ち込んだと考えるきらいが強い。
本来世間が浮かれたり沈んだりしている時こそ考えどころなのだが、新聞やTVもバブル期は儲け話ばかり、下降期には損した話ばかり流すから、ついその風潮に流されるのが人情。もともと深く考えていないのだから、流れに身を任せたくなるのも当然だろう
その昔のローマ時代の言葉に「国民の資質以上のリーダーは持てない」があるが、いまの日本はそれにそっくりで、株や為替、債券、商品など、すべての市場が大荒れになっているのに「サブプライム問題? それはアメリカの問題でしょ」と首相にはまるで危機感がない。
あのピーター・タスカさんから「日本株低迷は自業自得だ」(日本版ニューズウィーク2月号)と、とうとう匙を投げられてしまう始末。せっかく親日派で直前には「日はまた昇る」と日本を応援してくれていたタスカ氏も、流石に日本に気合をいれなければと立ち上がってくれたのだろう。つまり見るに見かねたのである。
■また日本の投資家は大きく乗り遅れてしまう
さて、そのアメリカだが、いまごろになって日本では次はモノラインが弾けるとか、またぞろ悲観論がのさばっているが、そうした悲観論者はアメリカ人気質を知らないのではないか。彼らは極めて合理的である。問題の所在さえハッキリすれば、たちまち次は修復に取り掛かる。(次ページへ続く)
三原 淳雄[著]
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なぜ日本人は日本株を買わなくなったのか[2008年01月26日]
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■少しは世界観を持ってみたらどうだ
熱狂的な相場、つまりバブル期のような株式市場ではしばしば「石が浮かんで木の葉が沈む」という言葉を聞くことがある。仕手株のようなおかしな株が上がる一方で、優良株が売られるような状況を表しているのだが、いまの日本の市場は「石も木の葉も一緒に沈んでいる」と言えるだろう。
トヨタのような優良株ですら売られてしまい、配当利回りが3%前後にもなっているのに、それでも誰も買わないし、一時は投資家や投機家が群がった新興市場も酷いもので、市場で目につくのは閑古鳥ぐらいのものだ。投資家の姿は市場から消えてしまった。
人間の心理は極端から極端に振れるもの。とくに投資に対して偏見や認識、勉強不足の日本では特にその傾向が強い。
バブル期には実際にはありもしないのだが、天まで届く木があると考えるし、逆に下げ始めると、底なし沼に落ち込んだと考えるきらいが強い。
本来世間が浮かれたり沈んだりしている時こそ考えどころなのだが、新聞やTVもバブル期は儲け話ばかり、下降期には損した話ばかり流すから、ついその風潮に流されるのが人情。もともと深く考えていないのだから、流れに身を任せたくなるのも当然だろう
その昔のローマ時代の言葉に「国民の資質以上のリーダーは持てない」があるが、いまの日本はそれにそっくりで、株や為替、債券、商品など、すべての市場が大荒れになっているのに「サブプライム問題? それはアメリカの問題でしょ」と首相にはまるで危機感がない。
あのピーター・タスカさんから「日本株低迷は自業自得だ」(日本版ニューズウィーク2月号)と、とうとう匙を投げられてしまう始末。せっかく親日派で直前には「日はまた昇る」と日本を応援してくれていたタスカ氏も、流石に日本に気合をいれなければと立ち上がってくれたのだろう。つまり見るに見かねたのである。
■また日本の投資家は大きく乗り遅れてしまう
さて、そのアメリカだが、いまごろになって日本では次はモノラインが弾けるとか、またぞろ悲観論がのさばっているが、そうした悲観論者はアメリカ人気質を知らないのではないか。彼らは極めて合理的である。問題の所在さえハッキリすれば、たちまち次は修復に取り掛かる。(次ページへ続く)
三原 淳雄[著]
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