【独女通信】少女マンガ好きは恋愛が苦手!?
2008年02月16日18時00分 / 提供:独女通信
「10代の頃にモテた人は一生モテ続ける」という恋愛の法則を聞いたことがあるだろうか。中学校、高校など、まだ恋愛経験の浅い時分に異性を惹きつける能力を持っていた人の恋愛力は、本能に近い。大人になってから小手先で身に着けた恋愛テクニックは、一時のモテ期を味わわせてくれるものの、すぐにメッキがはがれてしまうというものである。
いわば10代は恋愛力を磨く大切な期間。潜在的な恋愛能力を引き出して、早いうちからレベルアップをすれば、後に経験が生きてくるはず・・なのだが、10代の少女たちの目の前には「少女マンガ」という落とし穴があった!
今も昔も変わらずにマンガ好きだという民子さん(34歳・仮名)は、10代の頃に男性心理をマンガの中で学ぼうとした、自称・非モテ女性。中高時代は片思いしている相手を見つめていれば、きっと相手は振り向いてくれると信じきっていたという。
「少女マンガでは、恋愛に積極的な女の子はたいてい後から痛い目を見る。勝つのは恋に奥手な女の子たちなんです。なので、バレンタインデーに好きな男子にチョコレートをあげるときは、無記名で下駄箱に突っ込むのが常套手段。マンガだったら、相手がエスパー並みの直感を働かせて私の想いに気付いてくれるはずなのですが、現実はそう上手くはいきませんでした」
当時の民子さんが両思いになれるように努力したことと言えば、おまじない。コップに好きな彼の名前を書いた紙を浮かべて月や星に願掛けをしたが、まったく効果はなかったそう。
「好きな男性がいたら、きちんと思いを伝えなければいけないと気がついたのは20代になってから。ただ恋愛経験の少なさが災いしてか、未だに好みの男性を目の前にすると、固まってしまいますね。気に入った相手が私のよいところを見抜いて、告白してくれるのが理想なのですが・・・」
少女マンガのなかでもとくに『星の瞳のシルエット』を繰り返し読んでいたという、美佳さん(34歳・仮名)。高校時代、親しい友人と同じ男子を好きになってしまったが、愛読するマンガの主人公さながら、なんと友人の恋を応援するという作戦に打って出た。
「『星の瞳の〜』では、友人の恋を応援したヒロインが結局は好きな相手と結ばれるんです。当時は、自分の不遇な立場をストーリーに重ねて酔っていたんですよね。友人を支える優しい女子として、彼に好印象を与えるかと思いきや、彼はその友人と交際することになりました。私がお膳立てしたこともあって、誰も責めることができないのだから、気持ちは複雑でした(笑)」
少女マンガでは、「華やかで美人」「とりまきがいる」「好きな男性に積極的」という女性はヒール役なのが王道。幸せをつかむのは、もっぱら「平均並みの容姿、もしくはよく見ると美人」「ドジ(それを男子が目撃して『カワイイ』と解釈)」「貧乳」といったタイプだ。主人公は決して男好きではなく、恋愛よりも友情を重んじたりもする。現実にこんな女の子がいたら異性よりも同姓にモテること請け合いであろう。
そもそも少女マンガの読者層は紛れもなく女。いわゆる男好きするような主人公よりも同性ウケのよいキャラクター設定をしているのだから、主人公の性格を真似てモテようとすること自体、無理があったりもする。名作『キャンディ・キャンディ』のキャンディは、ヒーロー役ばかりか敵役のニールにまでモテていたが、現実ではおしとやかなアニーのほうが男受けするのではないだろうか。
『くすぶれ!モテない系』の著者である能町みね子さんは、少女マンガが恋愛観に及ぼす影響を次のように語る。
「マンガにハマった影響が、即モテないオーラにつながるとまでは思いません。王道の少女マンガは、モテ系モテない系を問わず、誰しもが通ってきた道ですからね。ただ、少女マンガは紆余曲折あっても結局主人公が『王子』と結ばれることになるので、何だかんだと理由をつけて、現実のモテる努力というものから少し遠ざかってしまうこともあるのかも。妄想だけでおなかいっぱいだと自分を錯覚させることもできますしね」
出会いはないし、積極的に好きな男を探す気力もないけれど、いつか彼ができるハズ・・・そんな妄想を執念深く抱き続けている人は、未だに少女マンガシンドロームから脱することができていないのかもしれない。すでに2008年も2カ月が経とうとしている。心の奥底に眠る「少女マンガ」を捨てて、そろそろ実践の場に繰り出してはいかが。(中沢夕美恵)
■関連リンク
・能町みね子のふつう日記
■関連書籍
・くすぶれ! モテない系
いわば10代は恋愛力を磨く大切な期間。潜在的な恋愛能力を引き出して、早いうちからレベルアップをすれば、後に経験が生きてくるはず・・なのだが、10代の少女たちの目の前には「少女マンガ」という落とし穴があった!
今も昔も変わらずにマンガ好きだという民子さん(34歳・仮名)は、10代の頃に男性心理をマンガの中で学ぼうとした、自称・非モテ女性。中高時代は片思いしている相手を見つめていれば、きっと相手は振り向いてくれると信じきっていたという。
「少女マンガでは、恋愛に積極的な女の子はたいてい後から痛い目を見る。勝つのは恋に奥手な女の子たちなんです。なので、バレンタインデーに好きな男子にチョコレートをあげるときは、無記名で下駄箱に突っ込むのが常套手段。マンガだったら、相手がエスパー並みの直感を働かせて私の想いに気付いてくれるはずなのですが、現実はそう上手くはいきませんでした」
当時の民子さんが両思いになれるように努力したことと言えば、おまじない。コップに好きな彼の名前を書いた紙を浮かべて月や星に願掛けをしたが、まったく効果はなかったそう。
「好きな男性がいたら、きちんと思いを伝えなければいけないと気がついたのは20代になってから。ただ恋愛経験の少なさが災いしてか、未だに好みの男性を目の前にすると、固まってしまいますね。気に入った相手が私のよいところを見抜いて、告白してくれるのが理想なのですが・・・」
少女マンガのなかでもとくに『星の瞳のシルエット』を繰り返し読んでいたという、美佳さん(34歳・仮名)。高校時代、親しい友人と同じ男子を好きになってしまったが、愛読するマンガの主人公さながら、なんと友人の恋を応援するという作戦に打って出た。
「『星の瞳の〜』では、友人の恋を応援したヒロインが結局は好きな相手と結ばれるんです。当時は、自分の不遇な立場をストーリーに重ねて酔っていたんですよね。友人を支える優しい女子として、彼に好印象を与えるかと思いきや、彼はその友人と交際することになりました。私がお膳立てしたこともあって、誰も責めることができないのだから、気持ちは複雑でした(笑)」
少女マンガでは、「華やかで美人」「とりまきがいる」「好きな男性に積極的」という女性はヒール役なのが王道。幸せをつかむのは、もっぱら「平均並みの容姿、もしくはよく見ると美人」「ドジ(それを男子が目撃して『カワイイ』と解釈)」「貧乳」といったタイプだ。主人公は決して男好きではなく、恋愛よりも友情を重んじたりもする。現実にこんな女の子がいたら異性よりも同姓にモテること請け合いであろう。
そもそも少女マンガの読者層は紛れもなく女。いわゆる男好きするような主人公よりも同性ウケのよいキャラクター設定をしているのだから、主人公の性格を真似てモテようとすること自体、無理があったりもする。名作『キャンディ・キャンディ』のキャンディは、ヒーロー役ばかりか敵役のニールにまでモテていたが、現実ではおしとやかなアニーのほうが男受けするのではないだろうか。
『くすぶれ!モテない系』の著者である能町みね子さんは、少女マンガが恋愛観に及ぼす影響を次のように語る。
「マンガにハマった影響が、即モテないオーラにつながるとまでは思いません。王道の少女マンガは、モテ系モテない系を問わず、誰しもが通ってきた道ですからね。ただ、少女マンガは紆余曲折あっても結局主人公が『王子』と結ばれることになるので、何だかんだと理由をつけて、現実のモテる努力というものから少し遠ざかってしまうこともあるのかも。妄想だけでおなかいっぱいだと自分を錯覚させることもできますしね」
出会いはないし、積極的に好きな男を探す気力もないけれど、いつか彼ができるハズ・・・そんな妄想を執念深く抱き続けている人は、未だに少女マンガシンドロームから脱することができていないのかもしれない。すでに2008年も2カ月が経とうとしている。心の奥底に眠る「少女マンガ」を捨てて、そろそろ実践の場に繰り出してはいかが。(中沢夕美恵)
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