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革命の日本画家、『玉村方久斗展』=京都国立近代美術館

革命の日本画家、『玉村方久斗展』=京都国立近代美術館
京都国立近代美術館(2月5日、岡田千夏撮影)
【PJ 2008年02月06日】− 京都国立近代美術館で開かれている「玉村方久斗(たまむらほくと)展」を見に行った。日本画とは美しいものだと思っていたので、私は面食らった。荒っぽい筆の感じとか、人物画のコミカルな顔とか、作品「雨月物語」の物の怪(け)じみた画面に飛び散る粘っこいような赤い血の色など、意外で、衝撃的であった。

 そうかと思えば、すぐその隣に掛けられた掛け軸の千両は、墨の濃淡で描かれた葉に控えめな赤い色の実が乗っていて、すうっと突き抜けるようにすっきりとしていて、きれいである。

 前衛的なポスターがあるかと思えば、墨、紫、金で描かれた美しい藤の絵があり、洋画風の、色がごちゃごちゃと塗られた絵があるかと思えば、墨一色で描かれた、繊細な針葉と大胆な幹が伸びる大きな松が凛とそびえている。つまり、画家、玉村方久斗とは、因習的な日本画を嫌って斬新な日本画を描き、あたらしい日本画を広めようと尽力した革命の人なのである。

 何が出てくるかわからないような、面白い展覧会であったが、私は伝統的な日本画が好きなので、彼のざわざわしたような筆づかいや色は、なんとなく心が落ち着かないような気がした。その中で心に残るものもいくつかあったけれど、特に、黒い細い月が掛かって白けた夜に、一匹の黒豹みたいな猫が木の上に座っている絵は、落ち着いた色調の中に何か静かに漲る緊張と迫力があって、猫の絵だからというひいきの分を差し引いても、印象的だった。(17日まで)【了】

■関連情報
玉村方久斗展
「猫と千夏とエトセトラ」(記者ブログ)

PJニュース.net
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 岡田 千夏【 京都府 】
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