【コラム】岡田ジャパン?大木コーチ・ジャパン?
2008年02月03日17時43分 / 提供:FOOTBALL WEEKLY
10年ぶりに代表監督に復帰した岡田監督は、キャッチフレーズとして「接近・展開・継続」を挙げた。これは、ラグビー日本代表元監督の大西鐡之祐氏(1916年〜95年)が、フィジカルに勝る外国人相手に互角以上に戦うための方策として掲げた理論だが、そもそも大西氏の言葉を借りると「展開・接近・連続」だった。岡田監督は「(連続を)継続と間違えてしまった」と懺悔したが、ヘンに照れ屋さんの岡田監督のこと、「猿真似はカッコ悪い」と思って意図的に順序と文言を間違えたのか、それとも“付け焼刃だった”のでつい、間違えてしまったのか?
「前任者が『オシムの言葉』で好評を博した。サッカーファン受け、メディア受けするキャッチフレーズを探していたところ、ウロ覚えだった大西氏の言葉を思い出した岡田監督が、ちゃっかり拝借した」と解説する一部メディア関係者もいる。
智将として知られる岡田監督のこと、ただ単に「言い間違えた」だけなのだろうが、いずれにしても鹿児島合宿、テストマッチ2試合を通して、岡田流のサッカーが未だ、完成とは程遠いことは間違いない。それどころか、「このまま岡田で大丈夫?」と訝る声も決して少なくないのだ。
1月26日のチリ戦。出場選手は「岡田監督の指示通り」にプレーしようと懸命だった。「ボールサイドの狭いエリアに複数の選手が入り込んで密集地帯を作り、そこを短い距離の連携で打開していく」=「接近」にこだわる余り、「展開」がまったく見られなかった。チリ戦のサイドチェンジは5回。1試合最高87回、最低17回のオシム日本と比べるまでもなく、岡田ジャパンの初陣は「局地戦に終始してゴールが遠い」状態。チリが「予想以上のプレスを掛けてきた」ことを差し引いても、スコアレスドローは、当然の帰結と言っていいだろう。
チリ戦の4日後。ボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦では、MF中村憲が効果的なサイドチェンジを繰り返し、2列目に入った大久保がボールをキープしてタメを作り、背後から走り込んだMF山瀬にラストパスを通し、2得点目を演出した。ドイツやイタリアでプレーする主軸選手が一人も来日せず、プレスのひとつもロクに掛けられないボスニアが相手だったとはいえ、選手は、それなりに「展開」を見せてくれた。
しかしながら、接近、展開を「豊富な運動量」で連続して仕掛けていくことは、並大抵なことではない。そもそも、岡田監督の教え方がイマイチだからなのか、選手の間から「岡田さんのサッカーでは選手間の距離感がつかめず、うまく攻撃できない」「局面ごとにいろいろなアイデアが必要になる」「ダイヤモンド型の中盤では守備の際にプレスが掛からない」といった声が飛び出している。もっとも、致し方のないコトだ。何故なら、日本代表は「岡田ジャパン」ではなく、実体は「大木コーチ・ジャパン」に限りなく近いからである。
08年シーズン、甲府で指揮を執っていた大木コーチは、クラブをJ2に降格させてしまい、オフに「契約延長せず」となった。しかし、大木サッカーは「人もボールも流動的に動く。オシムの流儀に近い」と言われ、実際、オシムからは「興味深いサッカーをやっている」と高評価。千葉監督時代のアマルとは「一緒にメシを食いながらサッカー談義」をする仲だった。
無職となった大木前甲府監督にアプローチしたのは岡田監督だった。雑誌のインタビューに「ある大学が指導者を探していた。大木に電話を入れて横浜で会った。サッカーの面白い話をするので協会に打診する前に一緒にやろうと言ってしまった」と答えている。「面白い話」とは何か。それが、岡田監督の唱えたキャッチフレーズ「接近・展開・連続」の根幹をなすモノだった。
「前任者が『オシムの言葉』で好評を博した。サッカーファン受け、メディア受けするキャッチフレーズを探していたところ、ウロ覚えだった大西氏の言葉を思い出した岡田監督が、ちゃっかり拝借した」と解説する一部メディア関係者もいる。
智将として知られる岡田監督のこと、ただ単に「言い間違えた」だけなのだろうが、いずれにしても鹿児島合宿、テストマッチ2試合を通して、岡田流のサッカーが未だ、完成とは程遠いことは間違いない。それどころか、「このまま岡田で大丈夫?」と訝る声も決して少なくないのだ。
1月26日のチリ戦。出場選手は「岡田監督の指示通り」にプレーしようと懸命だった。「ボールサイドの狭いエリアに複数の選手が入り込んで密集地帯を作り、そこを短い距離の連携で打開していく」=「接近」にこだわる余り、「展開」がまったく見られなかった。チリ戦のサイドチェンジは5回。1試合最高87回、最低17回のオシム日本と比べるまでもなく、岡田ジャパンの初陣は「局地戦に終始してゴールが遠い」状態。チリが「予想以上のプレスを掛けてきた」ことを差し引いても、スコアレスドローは、当然の帰結と言っていいだろう。
チリ戦の4日後。ボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦では、MF中村憲が効果的なサイドチェンジを繰り返し、2列目に入った大久保がボールをキープしてタメを作り、背後から走り込んだMF山瀬にラストパスを通し、2得点目を演出した。ドイツやイタリアでプレーする主軸選手が一人も来日せず、プレスのひとつもロクに掛けられないボスニアが相手だったとはいえ、選手は、それなりに「展開」を見せてくれた。
しかしながら、接近、展開を「豊富な運動量」で連続して仕掛けていくことは、並大抵なことではない。そもそも、岡田監督の教え方がイマイチだからなのか、選手の間から「岡田さんのサッカーでは選手間の距離感がつかめず、うまく攻撃できない」「局面ごとにいろいろなアイデアが必要になる」「ダイヤモンド型の中盤では守備の際にプレスが掛からない」といった声が飛び出している。もっとも、致し方のないコトだ。何故なら、日本代表は「岡田ジャパン」ではなく、実体は「大木コーチ・ジャパン」に限りなく近いからである。
08年シーズン、甲府で指揮を執っていた大木コーチは、クラブをJ2に降格させてしまい、オフに「契約延長せず」となった。しかし、大木サッカーは「人もボールも流動的に動く。オシムの流儀に近い」と言われ、実際、オシムからは「興味深いサッカーをやっている」と高評価。千葉監督時代のアマルとは「一緒にメシを食いながらサッカー談義」をする仲だった。
無職となった大木前甲府監督にアプローチしたのは岡田監督だった。雑誌のインタビューに「ある大学が指導者を探していた。大木に電話を入れて横浜で会った。サッカーの面白い話をするので協会に打診する前に一緒にやろうと言ってしまった」と答えている。「面白い話」とは何か。それが、岡田監督の唱えたキャッチフレーズ「接近・展開・連続」の根幹をなすモノだった。
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