■第9試合 UFC世界ヘビー級暫定王座決定戦
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)vs ティム・シルビア(アメリカ)
○[3R1分28秒/フロントチョーク]×

昨年7月、ヒース・ヒーリングを相手にUFCデビューを果たしたノゲイラだったが、試合はよもやKO寸前という内容。以後、オクタゴンでの経験不足を懸念する声は絶えなかった。その一方で、UFC12戦のキャリアを誇り、ノゲイラが未体験の5Rを3度も戦いに抜いているシルビア。UFC世界ヘビー級暫定王座を手にするのは果たしてどちらか?

試合では、序盤から組み付き、自ら下になるノゲイラ。しかし、シルビアはスクッと立ち上がりスタンドへ。プレッシャーを掛けるシルビアに、ノゲイラはジャブを返すが、シルビアのワンツーがノゲイラにクリーンヒット。ダウンするノゲイラに伸びのあるパウンドを落とすと、シルビアは深追いせず、再びスタンドへ。

早くも足元がふらつくノゲイラは、再びシルビアをグランドへ引き込むが、シルビアは肘打ちを入れると、またしても、深追いせずに立ち上がる。

2R、パンチが交錯する中、片足タックルを狙うノゲイラだが、シルビアはノゲイラを突き放してテイクダウンを許さない。それでも、ノゲイラは、4度目の仕掛けで、ようやくシルビアの片足を捕獲。金網際まで押し込むが、シルビアも腰を落として必死のディフェンス、スタンドになればワンツー、左フック、アッパーでノゲイラを後退させる。

3R、出会い頭にシルビアの右ストレートを被弾するノゲイラ。このラウンドも劣勢が予想されたが、シルビアを引き込むと、もぐるようなスイープでポジションを引っくり返し、サイドポジションを奪取。そこからシルビアの顔を跨ぐと、シルビアが身体を起こしたところをフロントチョークに捕えて逆転勝利を挙げた。

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