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昔1週間、いま15分=ずいぶん進歩した白内障手術

2008年02月01日09時45分 / 提供:PJ

pj
昔1週間、いま15分=ずいぶん進歩した白内障手術
手術前にさす3種類の目薬 (撮影 安居院 文男 手術室前で30日) 写真一覧(2件)
1月30日、白内障の手術を受けた。1年ほど前から左目の近視が進んだと思っていたが、近くの目医者に、白内障の初めには近視が進んだような症状が出るといわれた。1年ぐらい放っておいたが、だんだん進んで、うっとうしくなったので、手術することにした。子供のころから左目に物が当たったりすることが多かったからかもしれない。「眼球に衝撃を与えるのが良くないんです」と先生が言った。

 都内の大きな病院を紹介してもらって、手術をすることになった。まず、いろいろな検査をして、いつ手術をするのか決める。急を要する手術ではないので、都合のいい時を選べる。手術4日前から、左目に1日4回殺菌の目薬をつけて、30日の朝8時に病院に行く。そこでいろいろな説明を受けて、8時すぎから、瞳孔を広げたり殺菌をしたりする目薬を各5分間隔で、延べ15回ぐらい付けた。ミドリン、ネオシジン、ジクロードという3種類の目薬を目の前に置いて、看護師が書いてくれた通りに時間を見ながら、5分間隔で順番にさすのだ。9時40分ぐらいに手術室へ。意外な前準備だった。

 リクライニング椅子に座って上を向き、左手に点滴しながら手術となった。麻酔の目薬を付けたせいだろうか、痛みはあまりない。手術室に心音の「ピッ、ピッ」という機械音が響いて、左の眼球が圧迫された。これは、角膜の端を数ミリ切り、超音波メスのようなものを、角膜の裏にいれ、レンズである水晶体の入っている袋に入れて、濁った水晶体と核を崩して吸い取り、袋を空にしているのだ。「クウクウ」というようなリズミカルな音は、水晶体を吸い上げている機械の音かなと想像した。レンズが無くなった目玉は、短いストローから空を見ているように、手術の明かりが見える。何となくカメレオンの気分。

 水晶体を崩しているときは、痛くはないが体が緊張して、心拍が上がっているのがわかる。「眼を動かさないで、上を見て、下を見て」という執刀医の声のとおりにする。血圧なども見ているので、女性の声が、機械の英語で「なんとかワン!」とか、「ツー!」とかしゃべっている。緊張の度合いを言っているのかなと思いながら、深呼吸する。そのうちに視界に細いテグスのようなものが見えて、ぐにゅぐにゅとしている。眼内レンズを入れ終わって、角膜の切れたあとを縫い付けたらしい。先生が「K−1もできるように縫ったよ」とジョークをいう。「うまく行きましたよ」という声で終わり。

 たぶん、実時間は10分ぐらいかと思う。手術のあとは、1時間ほどゆっくりして、院内を歩きまわっていい。左目はテープでがっちりふさがれているが、普通の動きはできる。というわけで、記事も書ける。25年前は全身麻酔とか、1週間の入院とかいう大手術だったはずだ。今では、日帰りもできるということだが、医師の勧めもあり、生まれて初めて入院というものをした。料金は保険もきいて手術だけなら4万円程度、検査、入院を入れても7万円強と助かる。

 31日朝、眼帯を外すと、とても明るく新鮮に景色が見えた。診察で異常はなく、うっとうしかった左目の曇りはなくなった。見え方が落ち着くには1週間から1カ月かかるらしい。【了】

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パブリック・ジャーナリスト 安居院 文男

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