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仲見世は生き残り競争だ。繁栄にかける秘策はあるのか=東京(6)

2008年02月01日08時31分 / 提供:PJ

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仲見世は生き残り競争だ。繁栄にかける秘策はあるのか=東京(6)
久保前理事長(左)は、33年間続いた食品店をクローズした。夜になると、立石仲見世で、お客と語らう。(撮影:穂高健一、1月23日) 写真一覧(5件)
(5)からのつづき。立石仲見世には総菜屋が3軒ある。惣菜のサラダは3軒とも、それぞれの味が違う。「自分たちの工夫で、作って売っている。だから、お客が自分好みの味を選べ、支持される。隣り合って競争しながら、相乗効果を生みだしている」と桜井勝徳さんが特徴を述べた。

 新春座談会が食品の味覚の話題となると、5人の理事は熱を帯びてきた。「仲見世では、濃い味のものから、薄味まである。材料の切り方ひとつで、食感が変わってくる」というのが共通の認識だ。

 「販売は対面で、注文を聞き、量目を計って、売る。お客はパックの押し付けでなく、家族の必要な人数分だけを買い求めることができる。商店街の買物の利点だ。それをどのように、仲見世を利用しない、一般の人に伝えるか?」と中尾俊一は課題を提議する。

 「最近のお客さんはスーパーで売られる、全国同一の味しか知らない。仲見世に来て、なにを買って良いのかわからない人もいる。お客さんが、自分に見合った味をいったん覚えれば、それが固定客になる。まずは仲見世に来てもらえる策を考えることだ。味を知れば、売る側も、買う側もメリットがある」と加藤正行さんは話す。

 「お客さんが自分のブログに、ちょこっと書き込んでくれる。すると、近所の下がそれをみて、買い物にやってくる。ネットの反応は間違いなくある。ネットを見て、餃子は買いに来てくれたひとがいた」と桜井さんが一つの事例を報告する。

 「IT時代は、理屈ではわかっているが、私のような高年齢者はパソコンをもっていなし、扱えない」と小野塚さんはジレンマを語る。

 「組合事務所のパソコンを利用して、立石仲見世商店街ホームページを立ち上げるべきだ。しかし、ホーム・ビルダーで立ち上げても、日常は夜まで商売に忙殺される。住み込み店員がいた時代ならば、昼間でも余裕があった。いまは夫婦で商う。ホームページの更新に手を向ける余裕は作り出せないだろう」と中尾さんは運用面の難しい語る。

 「老舗が強い。どんな味か、知ってもらう。そうすれば、老舗なみの評価がもらえる。情報伝達の手段が、仲見世の運命を左右するところに来ている。チラシでは味覚は伝わらない。ネットで情報を流すのは効果的だ」と長谷さんは強調した。

 「小中学校の生徒はパソコンを熟知している。我々など及びも点かない。学校側は地域社会の勉強の一環として、ネット・学級新聞で『立石仲見世ニュース』という項目ができないだろうか。地元の小中学生たちには義務教育なかで、地域振興と関わりあってもらう」と加藤正行さんが活路を求めた。

 「小・中学生の仲見世や商店街の店主から直接、新鮮な情報をもらう。お客さんたちにインタビューしたり、社会科体験学習で学んだりしたことを、生きた生活情報としてネット・学校ニュースに書き込む。それを見た大人たちが、本物の味を求め、仲見世まで足を運んでくる」。それは仲見世がIT時代に生きる、一つの選択肢ではないか。

 「理想ではない。実現の道はあるはずだ」と理事たちは次なる行動として、地元の各学校に打診してみよう、と座談会を締めくくった。【了】

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

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