第1レグを2−3敗戦で終えて迎えたウディネーゼとのイタリア杯準々決勝第2レグ。カターニャはFW森本の決勝点もあり2−1の勝利を収めた。2戦合計4−4もアウエーゴール方式によりカターニャはASローマの待つ準決勝に進出した。

 試合後、興奮のあまり体調を崩しかけたカターニャのシルビオ・バルディーニ監督は「足が震え、気を失うかと思ったよ。激戦を制し、勝利を獲得できたことに幸せを感じている。この勝利を、(生活面などで常に)我慢を強いられているカターニャの人々に捧げたい。我々のプレーや勝利で、彼らが少しでも笑顔を取り戻してくれれば嬉しい。我々には運も味方しており、不遇を味わっている人々の側に寄り添ってあげたい」とコメントした。

 また決勝点を挙げた森本は「自分のキャリアで最も重要なゴールだった。16歳でJリーグ最年少得点をマークした時より意味のあるゴール。クラブやサポーターに貢献できたゴール」と振り返った。

 また試合終盤に、0−1の状況からPKを決めた同僚FWスピネージと交代出場で入った際に、サポーターからブーイングが起こったことに対して森本は「ブーイング?自分は家族とカターニャのために戦っている。カターニャが準決勝に進出したことが最も大事なことだ」と語っている。

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