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仲見世は生き残り競争だ。繁栄にかける秘策はあるのか=東京(4)

仲見世は生き残り競争だ。繁栄にかける秘策はあるのか=東京(4)
小野塚俊夫・福利厚生部長は「後継者問題は深刻。私の店は私一人で終わりか、と思うと、情熱がわきにくい」と本音を語る。(撮影:穂高健一、1月7日) 写真一覧(5件)
【PJ 2008年01月28日】− (3)からのつづき。『立石仲見世』(仲見世共盛会)は『おかず横丁』と呼ばれている。手作りの味で勝負している。地域住民の日常生活と密着している。徒歩、自転車、最近は車での買出しがある。

 京成立石駅前には大きな駐車場がない。07年の道路交通法改正による、駐車違反の取締り強化が、駐車場を持たない立石仲見世・46店舗には痛手になっている。
「買い物にきたら、駐車違反で捕まったよ、といわれるのが辛い。目に見えて、なじみ客が減った」と桜井勝徳さんは話す。

 周辺には数台収容できるコイン・パーキングは散見できるようになってきた。仲見世としては解消策になっていない。「仲見世には駐車場を構える余力はない。仕入れた商品の搬入にも、パーキングを使うから、月間で2700円のコストアップとなって、はね返っている」。法による、商売の締め付けがあるのだ。

 正攻法の戦い方「味で勝負」は、一度は食べてもらわないと、リピーターになってもらえない。「最近の大手スーパーには、店休がない。仲見世を素通りする人は、いつまで立っても仲見世に買い物にこない。味に接する機会がない。とくに新しい住人はそのままスーパーにいく。だから、仲見世の味を知る機会が失われてきた」と加藤正行さんは指摘する。

 立石仲見世の真横には大手スーパー・イトーヨーカ堂・立石店(年商・推定20億)がある。同社とすれば、平屋1階建ての規模の小さい店舗だが、地元の仲見世や商店街への影響力は強い。

 「かつてはイトーヨーカ堂が休めば、その日はお客が来てくれた。月に一度は仲見世で買い物をして、味を覚えてくれたものだ。各店舗も、意欲に満ちていた。それがなくなった結果、われわれの意欲のダウンになっている」と小野塚俊男さんは語る。

 長谷幸太郎さんは、まさにイトーヨーカ堂と肩を寄せた食品店を営む。「ナショナルブランドの醤油、マヨネーズ、食用油などは価格で負けてしまう。一般家庭は一本あれば、1ヶ月はもつ。だから、売れない。無理して取り扱っても、ただ赤字を出すだけだ。品群によっては、撤退を余儀なくされてしまう実態を語る。他方で、手作りのオリジナル商品で、お客にアピールする。そこが生き残る道だ。

 「スーパーは営業時間が長く、年中無休だ。仲見世の商店主が高齢化してきたし、週一度は店を休む。肉体的な面や、体力で負けてしまう。体力勝負にはならない」と小野塚さんは話す。

 スーパーや大手コンビニは24時間営業をする。地球環境問題から、逆行していないか、と各理事は批判的だ。「元旦まで働く。従業員には家族がいるのに。日本の正月風景を消していく」と長谷さんは商業儲け主義による節度のなさ、大手の傲慢(ごうまん)さを指摘する。【つづく】

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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