日本初のビデオブログイベント動画人JAPAN2008開催=いよいよ個人が「動き」出した
2008年01月27日10時14分 / 提供:PJ
恐らく日本で初めてと思われるビデオブログの大規模イベント、動画人JAPAN2008(主催:動画人JAPAN2008運営事務局)が1月26日、東京・六本木で開催された。
約200人の参加者が駆けつけた会場は立ち見が大勢出るほどの盛況で「動画」への関心の高さがうかがえた。また、ビデオブログのイベントらしく、ビデオカメラを手に撮影しながらイベントに参加する人も多く見受けられた。数十台のビデオカメラが集まるイベントというのは、私は初めて体験した。さらにこのイベントはネットで生中継も行われ、100人以上の人が遠隔参加していた。
イベントは大きく3部に別れ、第1部は「日本の動画ってどうなる?動画関連サービスの隆盛について」として、徳力基彦さん、田島由香子さん、湯川鶴章さんが日本の動画関連サービスを俯瞰した紹介を行った。
第2部は、「海外ビデオブロガーによるトークショー」として、アメリカから著名ビデオブロガーの Schlomo Rabinowitzさんがスピーチ。彼の話からは、アメリカのビデオブログの広まりとビデオブログ関連のイベントの多さがうかがえた。
第3部は、「日本ビデオブロガーによる発表会」として4組のビデオブロガー(EmTVのもとだ剛さん、ジェット☆ダイスケさん、MEGWINさん、tokyodriftのいしたにまさきさん)が登場し、素早い編集方法、ネットを使ったオンライン共同作業のノウハウや、面白いビデオブログの裏側などが紹介された。中でも毎日面白ビデオを公開しているMEGWINさんの「超バブだらけの湯」というビデオには、参加者全員が抱腹絶倒していた。また、飛び入り参加で YouTubeのプレイリストを使った(擬似)オンライン編集のアイデアなども披露された。
イベントの様子と、主催者側の中心人物、田島由香子さんにインタビューをしたので動画PJ PodTVでご覧頂きたい。
ビデオブログは映像の世界にとって革命的変化
私は今回のイベントには2つの意味があると思う。1つは、日本でも本格的にビデオブログが普及を始める段階に来たという事。そしてもう1つは、そういった個人(もしくは小規模団体)を、企業が後押しする動きが出てきたという事である。ビデオブログは手間のかかるものだけに、続ける事の壁はかなり高い。それだけに後者の動きは、大きな変化である(ちなみに、今回は参加者全員にスポンサー企業から Webカメラが無料で配られていた)。
では、ビデオブログの普及の先に何が待っているのだろうか? テキストブログの普及は多様な言論空間をネット上に出現させた。同様に、ビデオブログの普及が多様な映像空間をネット上に出現させるのは間違いない。その中から「電車男」「実録鬼嫁日記」のような例も出てくるだろうし、アメリカのようにビデオブログで人気が出てプロのキャスターになる、という例も出てくるだろう。
その中で一番の変化は、視聴者と向かい合う映像制作者集団の出現、という事にあるのではないか。今まで行われてきた映像表現は制作者対マスという関係が一般的であった。プロが作るようなテレビや映画はもちろんの事、アマチュアが作るものにしても、多数に向けて見せる(見せたい)パターンがほとんどで、ホームビデオのようなものをのぞけば、少数に向けた映像というのはほとんど存在しなかった。
しかしビデオブログは違う。中には万単位の視聴者を確保するものも出てくる(出始めている)だろうが、ほとんどのテキストブログがそうであるように、多くのビデオブログの視聴者は数十〜数百人程度になると思われる。多くのビデオブロガーがネットの向こうのどこかにいる少数の視聴者に向けて、映像情報を発信していくのである。これは同人誌や自費出版のような不特定の少数に向けて発信していく文化がほとんど存在しなかった映像の世界にとって、初めて体験する革命的な出来事である。
さらにいえば、ビデオブログは真の「双方向テレビ」でもある。「リモコンの赤いボタンをして下さい」といった程度の原始的な双方向ではない。コメントもあればトラックバックもあるし、映像で返事もできる。少数に向かって発信するからこそ、視聴者とも向かいあう事ができる。マスに向かった映像表現ではできない新しい世界がそこから広がっていくのではないだろうか。そしてそれは、個人個人の映像に対するリテラシーを高めていく。果たしてその時、今のような不祥事続きで何の改善もみられないテレビ局が作る番組を、どれだけの人が喜んでみているのだろうか? できる事ならそうならないで欲しいと、テレビ業界の片隅で仕事をしている私としては思う次第である。【了】(記事・映像:内田勉)
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動画人JAPAN2008
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約200人の参加者が駆けつけた会場は立ち見が大勢出るほどの盛況で「動画」への関心の高さがうかがえた。また、ビデオブログのイベントらしく、ビデオカメラを手に撮影しながらイベントに参加する人も多く見受けられた。数十台のビデオカメラが集まるイベントというのは、私は初めて体験した。さらにこのイベントはネットで生中継も行われ、100人以上の人が遠隔参加していた。
イベントは大きく3部に別れ、第1部は「日本の動画ってどうなる?動画関連サービスの隆盛について」として、徳力基彦さん、田島由香子さん、湯川鶴章さんが日本の動画関連サービスを俯瞰した紹介を行った。
第2部は、「海外ビデオブロガーによるトークショー」として、アメリカから著名ビデオブロガーの Schlomo Rabinowitzさんがスピーチ。彼の話からは、アメリカのビデオブログの広まりとビデオブログ関連のイベントの多さがうかがえた。
第3部は、「日本ビデオブロガーによる発表会」として4組のビデオブロガー(EmTVのもとだ剛さん、ジェット☆ダイスケさん、MEGWINさん、tokyodriftのいしたにまさきさん)が登場し、素早い編集方法、ネットを使ったオンライン共同作業のノウハウや、面白いビデオブログの裏側などが紹介された。中でも毎日面白ビデオを公開しているMEGWINさんの「超バブだらけの湯」というビデオには、参加者全員が抱腹絶倒していた。また、飛び入り参加で YouTubeのプレイリストを使った(擬似)オンライン編集のアイデアなども披露された。
イベントの様子と、主催者側の中心人物、田島由香子さんにインタビューをしたので動画PJ PodTVでご覧頂きたい。
ビデオブログは映像の世界にとって革命的変化
私は今回のイベントには2つの意味があると思う。1つは、日本でも本格的にビデオブログが普及を始める段階に来たという事。そしてもう1つは、そういった個人(もしくは小規模団体)を、企業が後押しする動きが出てきたという事である。ビデオブログは手間のかかるものだけに、続ける事の壁はかなり高い。それだけに後者の動きは、大きな変化である(ちなみに、今回は参加者全員にスポンサー企業から Webカメラが無料で配られていた)。
では、ビデオブログの普及の先に何が待っているのだろうか? テキストブログの普及は多様な言論空間をネット上に出現させた。同様に、ビデオブログの普及が多様な映像空間をネット上に出現させるのは間違いない。その中から「電車男」「実録鬼嫁日記」のような例も出てくるだろうし、アメリカのようにビデオブログで人気が出てプロのキャスターになる、という例も出てくるだろう。
その中で一番の変化は、視聴者と向かい合う映像制作者集団の出現、という事にあるのではないか。今まで行われてきた映像表現は制作者対マスという関係が一般的であった。プロが作るようなテレビや映画はもちろんの事、アマチュアが作るものにしても、多数に向けて見せる(見せたい)パターンがほとんどで、ホームビデオのようなものをのぞけば、少数に向けた映像というのはほとんど存在しなかった。
しかしビデオブログは違う。中には万単位の視聴者を確保するものも出てくる(出始めている)だろうが、ほとんどのテキストブログがそうであるように、多くのビデオブログの視聴者は数十〜数百人程度になると思われる。多くのビデオブロガーがネットの向こうのどこかにいる少数の視聴者に向けて、映像情報を発信していくのである。これは同人誌や自費出版のような不特定の少数に向けて発信していく文化がほとんど存在しなかった映像の世界にとって、初めて体験する革命的な出来事である。
さらにいえば、ビデオブログは真の「双方向テレビ」でもある。「リモコンの赤いボタンをして下さい」といった程度の原始的な双方向ではない。コメントもあればトラックバックもあるし、映像で返事もできる。少数に向かって発信するからこそ、視聴者とも向かいあう事ができる。マスに向かった映像表現ではできない新しい世界がそこから広がっていくのではないだろうか。そしてそれは、個人個人の映像に対するリテラシーを高めていく。果たしてその時、今のような不祥事続きで何の改善もみられないテレビ局が作る番組を、どれだけの人が喜んでみているのだろうか? できる事ならそうならないで欲しいと、テレビ業界の片隅で仕事をしている私としては思う次第である。【了】(記事・映像:内田勉)
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パブリック・ジャーナリスト 内田 勉
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