ようやくこの日がやってきた。ファンやチーム、そして何より本人が待ち望んでいたことだ。デポルティーボの元スペイン代表MFバレロンが約2年ぶりに招集メンバーに復帰した上、ピッチに立つ姿が見られる可能性もあるようだ。

 バレロンの長期に渡るリハビリ生活は2006年1月22日から始まった。マジョルカ戦で左膝の前十字靭帯断裂という大ケガを負った彼は、その後2度も同箇所のケガを再発させ、計3度も膝にメスを入れている。一時は引退という言葉が頭をよぎったというバレロンだが、昨年3月の3回目の手術以降、リハビリは順調に進み、22日には待望のチームドクターからのゴーサインも出て、チーム練習にも合流した。

 もちろん試合の状況にもよるだろうが、デポルのロティーナ監督は日曜日にホーム、リアソールで行われるバジャドリー戦でバレロンを何分間かプレーさせることを示唆。勝っている状況で後半残り10分あたりでバレロンを投入、が最高のシナリオだろう。

 現在、19位と低迷するデポル。GKムヌーアがアオアテを殴るという事件が起きたりと明るい話題が少ないデポルにとってバレロンの復帰は久々の嬉しいニュースだ。今シーズン、デポルはホームで1勝しか挙げていない。バレロンの招集メンバー復帰がカンフル剤となることに期待したい。

(スペイン通信)