フランス代表として6試合の出場経験をもつリオ・マブバ(23)が、所属するリーガ・エスパニョールのビジャレアルからリーグ・アンのリールに今シーズン終了までレンタルされることが決まった。早くも23日の第22節ル・マン戦から出場する可能性もある。レキップ紙などが22日に報じた。

 マブバは昨シーズン終了後、4シーズンにわたりプレーしたボルドーを離れビジャレアルに移籍したが、これまで5試合しか出番を与えられていない。今年はユーロ2008の開催を控えるため、代表入りするにはレギュラーの座を確保する必要があり、慣れ親しんだリーグ・アンに活躍の場を求めた。リールのほかにも、パリ・サンジェルマン、トゥールーズ、セリエA のフィオレンティーナが獲得に関心を示していたという。

マブバはレキップ紙のインタビューで、「クロード・ピュエル(リール監督)と話し合ったことが決め手になった。ほかのクラブからも打診はあったが、具体的な話にはなっていなかった。リールは早くから僕に関心をもち、ほんとうに僕をほしがってくれた」とリールに決めた理由を語った。ビジャレアルのチームメイトで、かつてリールに7シーズン在籍したパスカル・シガンから聞いたリールへの評価も参考にしたようだ。

ビジャレアルで出番が少なかったことについては、「監督の選択」としながらも、「新しいチームで力を発揮するのは容易じゃない。ビジャレアルは好位置にいて、競争が激しかった」と説明した。

代表入りの望みについて聞かれたマブバは、「固執はしないが、つねに頭の片隅にはある。しかし大事なのはあくまでリールで試合に勝つこと、ピッチで活躍することだ。リールのために全力を出す」と現在17位に沈むチームに勢いをもたらすことを第一に考えている。