■第3試合 ウェルター級/5分3R
ポール・ケリー(イングランド)vs ポール・テイラー(イングランド)
○[3R終了/判定]×

リバプール出身7勝0敗のポール・ケリー、ウォルシャー出身8勝2敗1分のポール・テイラー。英国人同士の対戦は、いきなりの激しいボクシングの攻防となった。ショートレンジでスピードのあるパンチを繰り出す両者。ケリーはケージ際にテイラーを追い込んで、エルボーを振るうが空振り。態勢を入れ替えたテイラーがパンチ、ミドルキックを見舞う。そのミドルをキャッチしたケリーがテイクダウンに成功する。クローズドガードを取るテイラーに、エルボーを落とすケリー。左足をケージにかけて、下からエルボーを出すテイラーだが、ケリーのパウンド&エルボー攻撃に鼻血が流れ出す。エルボーとパウンドの回転数が上がるケリーに、テイラーがギロチンを狙うが、すぐに首を抜かれて左エルボー、左右のパウンドを受けたところで初回が終了した。

2R、再びスタンドでシュアな打撃を見せたテイラーが、今度はテイクダウンからトップを奪う。ハーフガードからパウンドを連打で落とすが、振りが大きすぎバランスを崩したところで、ケリーに態勢を入れ替えられてしまう。ケリーはそのままテイラーをケージに追い込んで、細かいパウンド。テイラーの腕十字狙いを察知し、すぐに腕を引き抜いてトップをキープする。テイラーはここでアームロックを狙うが、足のフックが不十分で反対にパウンドを受ける。額を大きく縦にカットしたテイラー、劣勢のまま最終ラウンドへ。

ケリーのテイクダウンでスタートを切った3R、またもやトップからエルボーを落とし試合を支配する。パックリと開いた額の傷から鮮血が滴り落ちるテイラー、ケリーはその傷を狙いヒジを落とす。クローズドガードの態勢し、下からエルボーを放つテイラーだが、劣勢を跳ね返せないままタイムアップ。日本では無名の英国人ファイター、しかし想像以上の実力の持ち主たちの一戦はポール・ケリーが3-0の判定勝ちを収めた。

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