サブプライムローン問題に端を発した株価の急落。さらには昨年11月には有効求人倍率が2年ぶりに1倍を割るなど、日ごとに景気の先行きに不透明感が増している。そんな中、2008年の転職市場はどんな動きを見せるのだろうか。昨年12月に転職サイト「イーキャリアプラス」が発表した「採用担当者に関する意識調査」をもとに今年の転職市場を占ってみよう。


 まず、「現状の人員不足について」という問いに、「人員が不足している」または「やや不足している」と回答した採用担当者は73.2%。中途採用を「積極的に採用していく」「ある程度積極的に採用していく」の回答もあわせて69.7%に達した。
 景気の後退感が強まる一方、2010年頃にピークを迎える団塊世代の大量退職は避けようのない現実。バブル崩壊後、10年以上続いた新卒者の採用控えが中間層の人員不足を招いている現状もあって、力のある転職希望者にとっては、まだしばらくは「売り手市場」の状態が続くと考えていいだろう。「35歳転職限界説」は完全に過去の話になりつつある。


 その一方で、採用担当者は必ずしも「経験」にこだわっていないことが次の調査結果から読み取れる。
 同じ28歳の転職希望者を採用する場合、「業界未経験だが、高い能力・スキルを持っている者」と「業界経験者だが、能力・スキルはそれほど高くない者」のどちらを採用したいか? という質問に対して、9割以上の採用担当者が前者を選んでいる。
 その理由として「若さがあれば、業界経験は能力でカバーできると思うから」「能力があれば訓練次第ですぐ即戦力になるので」「スキルは研修・経験で補填できるが、人間性・能力は教育に時間がかかる、または不可能だから」などを挙げている。


 つまり、ある程度の能力があれば、自分の今いる業界を問わず、転職成功の可能性はあるということ。これから先10年を考えると、ひょっとすると売り手市場最後の年となるかもしれない今が、夢を叶えるラストチャンスとなるかもしれない。(記事提供:バウンド)


ソフトバンク・ヒューマンキャピタルがインターネットに強い転職、求人、就職情報を提供する『イーキャリアプラス』


■記事参照
イーキャリアプラス