以前GIGAZINEで総務省が今年の夏をめどに、携帯電話の小型基地局をユーザーの自宅や店舗、オフィスに簡単に設置できるように制度改正を行うことで、「圏外」が無くなるかもしれないということをお伝えしましたが、先日auとソフトバンクモバイルに対して、総務省から正式に小型基地局設置に関する免許が出されました。

これでau、ソフトバンクモバイルユーザーは、これまでよりも屋内で「圏外」になることが少なくなりそうです。

詳細は以下から。
KDDI株式会社及び沖縄セルラー電話株式会社所属特定無線局の包括免許に係る電波監理審議会からの答申

ソフトバンクモバイル株式会社所属特定無線局の包括免許に係る電波監理審議会からの答申

このリリースによると、総務省は携帯電話が国民生活に最も身近な情報通信システムとして広く普及するとともに、屋外だけでなく自宅や店舗といった屋内での利用が増え、屋内においても良好な電波の利用環境のニーズが高まりつつあるとしています。

そして先日、屋内における携帯電話の「圏外」の解消を促進するために、携帯電話事業者がユーザーの自宅や店舗などに安価で素早く設置することが可能な、小型で小電力のレピータ(電波の中継局)を導入する需要が高まっていることを受け、auとソフトバンクモバイルに小型のレピータ設置に関する包括免許を与えたそうです。

これによりauやソフトバンクモバイルは、これまで設置するのに個別の免許が必要だったために整備が遅れていた、ユーザーの自宅や店舗などへのレピータの設置を安価で素早く行うことが可能になったとのこと。

電波が入りやすくなることは喜ばしい限りですが、これで「圏外で電話が通じなかった」という言い訳が使いにくくなってしまいそうですね。

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