2006年ワールドカップ・ドイツ大会でイタリア代表を優勝に導いた名将マルチェロ・リッピ氏がバルセロナの監督に興味を示しているようだ。近い将来、指揮してみたいクラブの一つにバルセロナの名前を挙げている。

「イタリア国内ならフィオレンティーナ、外国ではバルセロナのように若い選手が揃っているチームを指揮してみたい」。

 ワールドカップ後1年半、現場から離れているリッピ氏は、“Goal.com”のインタビューで心境をそう明かしている。

 監督としてスクデット5回、チャンピオンズリーグ1回、ワールドカップ1回などあらゆるタイトルを獲得し、名将としての地位を確固たるものにしているリッピ氏には、多くのクラブからオファーが届いているとも言われるが、本人は監督業に復帰するための準備期間として断っている。

 一方、失望のシーズンに終わった先シーズンに引き続き、今シーズンのバルセロナも今ひとつ。ライカールト監督への信頼が薄れているのも否めない。結果次第では同監督の退団も十分にあり得るし、実際、次期監督候補としてリッピ氏の名前が挙がっているという噂もある。

 充電期間を経て、来シーズンには監督業に復帰するであろうリッピ氏。その就職先候補としてバルセロナの名を挙げた同氏が指揮を執るという可能性もあるといったところだろうか。

(スペイン通信)