2003年にチェルシーのオーナーになってからというもの、総額5億ポンドをクラブに投じているロマン・アブラモビッチ氏。しかし財力でその彼をも上回るのが、ロンドンに本拠地を置くQPR(クイーンズ・パーク・レンジャーズ)のオーナー3人衆だ。ミッタル、エクルストーン、ブリアトーレ3人の総資産は216億ポンド(約5兆円)。アブラモビッチの108億ポンドを軽く上回っている。

 中でも世界最大の鉄鋼企業“ミッタル・スチール”のトップであるミッタル氏は英国第1位、世界第5位の富豪。娘の結婚式に70億円を投じた話は有名である。そんな彼が率いるQPRはプレミアリーグに昇格次第、財力に物を言わせ有名選手を次々と獲得するのではといわれている。現在はレッジーナ時代に中村俊輔を指導したルイジ・デカーニオ監督の下プレミア昇格のため戦っているが18位と低迷。第2のチェルシー誕生はもう少し先になるか。