チームの大改革で揺れるバレンシアにまた災難が降り掛かった。同クラブのポルトガル人MFマヌエル・フェルナンデスが一晩留置場に入れられるという騒ぎを起こしている。

 バレンシアのディスコで行われた同郷のミゲウの誕生日パーティに出席したマヌエル・フェルナンデスがそこで他の客と言い争いをはじめ、警察が駆けつけるという事態にまで発展。ある客が腕時計を盗まれたと疑いをかけてきたことが発端だったようだ。

 ミゲウによると、マヌエル・フェルナンデスは自分の弁護士が現れるまで動かないと言い張ったが、その後強制的に警察へ連行されたとのこと。ミゲウは難を逃れたが、彼の兄もまた連行され、マヌエル・フェルナンデスとともに一晩を留置場で過ごした。

 翌金曜日の午後2時にはバレンシアの裁判所で手続きを済ませ、自由の身となったマヌエル・フェルナンデスだが、事態を重く見るクラブは彼への処分を検討し、何らかの罰を科すことは確実。バレンシアのルイスSDは、マヌエル・フェルナンデスの件について迅速に対応するとコメントしている。

 今夏バレンシアに移籍したマヌエル・フェルナンデスだが、出場機会にも恵まれず、これまで結果を出せずにいる。そんな中で起こしてしまった今回の事件。クーマン監督の4人目の構想外選手となる可能性もあり得る話。その彼にはプレミアリーグ、エバートンへのレンタル移籍という話も持ち上がっているようで、一気にまとまる可能性もでてきた。暗い話題が多いバレンシアだが、まずは日曜日のレバンテ戦に勝ち、負のムードを吹き飛ばして欲しい。

(スペイン通信)